アリス・イン・ワンダーランド
2010年 08月 08日映像が命の映画です。
内容について多くを語るのは意味ないかもしれないです。
19世紀初頭のドイツ人画家・フリードリヒの世界を
コッテリコテコテに仕上げた、ちょい毒のある感じ。
こういう絵 (← クリックで拡大)。
音楽もフルオーケストラで
「とんこつベース」のコテコテ後期ロマン派って感じでした
そして内容といえば、いやー・・・・・・驚きました。
まず最大の驚きが、ディズニーの配給だったという事実。
そしてアリスの映画なのに、白塗りのおっさん(笑)がパッケージ中央に・・・・・・
あんまり驚いたから、以下、突然のネタバレ。※読みたい人はドラッグして、文字を反転させてくださいね
ネタバレ始まり↓
ラストで「王子さまなんかいない」って
アリスが爆弾発言するんだもん(汗
理想のメンズを待ちぼうけしてる間に、
中高年になってしまった伯母さんに「病院いきなさい」とか。
ネタバレ終り ↑
悪い映画ではないけど、1時間すぎるまでが長~く感じたかな・・・・・・・
そこからドラマが走り出します。それまではウワーっていろんな妖怪変化(笑)が
出てきて、収集つかなくなってるかんじ。
ジョニー・デップ(ジョニ子)が出てきても、
「・・・・・・あっ、さうですか」って感じで。
で、ちょっとこれらの物の怪さんにうまく
感情移入ができんのですわ。なんだろう、あんまり萌えない(笑
だからどーしてもそれまでが・・・・・・辛いんですね。
しかし、赤の女王とか、濃いぃキャラが出てくるとドラマが展開しはじめます。
しかも赤の女王・ヘレナ・ボナム・カーターだったと知って、これまたビックリ。
同じ白塗りキャラのジョニ子とヘレナの一騎打ちでんがな。※全体的にドーランの使用率が高い。
「女優、女優、女優! 勝つか負けるかよ・・・!!」
ってフツーなる(?)んだけど、
そうならないのは、基本的にCG相手の
とっくみあいだからですかね。
ヘレナの赤の女王は顔だけ5割マシ、
ジョニ子の瞳も3割くらいデカくて瞳孔ひろがっちゃってるんですけど、
いかにハイテックノロジイが駆使されていたとしても
基本的に
CG相手に演技してください!!
っていわれてテンションあがる役者はおらんだろう、と。
さらにヘタすれば衣裳すらCGだから、
映像では鎧着てるけど、目の前の黄緑の全身レオタードの騎士に
執着してみせろっていわれても、けっこうアレなものがでございましょうな。
「ガラスの仮面」のマヤちゃんでも無理だ
そういうのが重なりに重なって、ウェルメイドではあっても
みょーにクールな仕上がりにつながっておるのかも・・・と思いましたよ。
女優勝負いえば、ブルーの芋虫の役に
メリル・ストリープ先生がカメオ出演していれば・・・
と悔やまれてなりません。
顔だけメリルで、ニア~と笑うの。
矢野顕子先生でもOK。
この場合はsinging 芋虫してもらわないとダメ