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アリス・イン・ワンダーランド

 



映像が命の映画です。

内容について多くを語るのは意味ないかもしれないです。

19世紀初頭のドイツ人画家・フリードリヒの世界を

コッテリコテコテに仕上げた、ちょい毒のある感じ。



fried.jpgこういう絵 (← クリックで拡大)。

音楽もフルオーケストラで

「とんこつベース」のコテコテ後期ロマン派って感じでした

そして内容といえば、いやー・・・・・・驚きました。







まず最大の驚きが、ディズニーの配給だったという事実。

そしてアリスの映画なのに、白塗りのおっさん(笑)がパッケージ中央に・・・・・・



あんまり驚いたから、以下、突然のネタバレ。※読みたい人はドラッグして、文字を反転させてくださいね





ネタバレ始まり↓





ラストで「王子さまなんかいない」って

アリスが爆弾発言するんだもん(汗



理想のメンズを待ちぼうけしてる間に、

中高年になってしまった伯母さんに「病院いきなさい」とか。




ネタバレ終り ↑



悪い映画ではないけど、1時間すぎるまでが長~く感じたかな・・・・・・・

そこからドラマが走り出します。それまではウワーっていろんな妖怪変化(笑)が

出てきて、収集つかなくなってるかんじ。

ジョニー・デップ(ジョニ子)が出てきても、

「・・・・・・あっ、さうですか」って感じで。



で、ちょっとこれらの物の怪さんにうまく

感情移入ができんのですわ。なんだろう、あんまり萌えない(笑



だからどーしてもそれまでが・・・・・・辛いんですね。

しかし、赤の女王とか、濃いぃキャラが出てくるとドラマが展開しはじめます。

しかも赤の女王・ヘレナ・ボナム・カーターだったと知って、これまたビックリ。

同じ白塗りキャラのジョニ子とヘレナの一騎打ちでんがな。※全体的にドーランの使用率が高い。



「女優、女優、女優! 勝つか負けるかよ・・・!!」



ってフツーなる(?)んだけど、

そうならないのは、基本的にCG相手の

とっくみあいだからですかね。

ヘレナの赤の女王は顔だけ5割マシ、

ジョニ子の瞳も3割くらいデカくて瞳孔ひろがっちゃってるんですけど、

いかにハイテックノロジイが駆使されていたとしても

基本的に

CG相手に演技してください!!

っていわれてテンションあがる役者はおらんだろう、と。

さらにヘタすれば衣裳すらCGだから、

映像では鎧着てるけど、目の前の黄緑の全身レオタードの騎士に

執着してみせろっていわれても、けっこうアレなものがでございましょうな。

「ガラスの仮面」のマヤちゃんでも無理だ



そういうのが重なりに重なって、ウェルメイドではあっても

みょーにクールな仕上がりにつながっておるのかも・・・と思いましたよ。



女優勝負いえば、ブルーの芋虫の役に

メリル・ストリープ先生がカメオ出演していれば・・・

と悔やまれてなりません。

顔だけメリルで、ニア~と笑うの。



矢野顕子先生でもOK。

この場合はsinging 芋虫してもらわないとダメ





by horiehiroki | 2010-08-08 02:39 | 映画