弁財天と吉祥天



 (告知) こちらの弁財天の話もこゆく描いてる、2016年7月 乙女の美術史 日本編 文庫版」、カドカワから発売! 
また書き下ろしの「恐い世界史」は三笠書房、王様文庫から9月発売予定… 既刊ともどもよろしくです


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この記事が好きな人は、cakesのこの記事でも取り上げてるのでヨロシクです



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弁財天と吉祥天。

インド生まれの神様ですけど、日本ではホトケとして

大人気をほこりました。



しっかし、キャラのかぶっている二人。



個人的には吉祥天のほうが古くから信仰されてる分、余裕がある大女優キャラ。



でも弁財天はおさわがせの美少女みたいなところがあるような気がします。



こんな二人が、ホントに仲がいいんでしょうかっておもいませんか?



吉祥天の付き人みたいな扱いをン百年にわたって受け続け、

琵琶をかかえた芸能の神さまとして

室町時代くらいからだんだん人気になりました。







ついついハダカになったこともありました



子供はみないでください








ばーん







鎌倉時代くらいの作品っていわれてるのに、

なんとも昭和な雰囲気なのは、

「御塗替」がおこなわれてるからでしょうか。

その頻度も、なんかよくわからないけど。





さて、「妙音弁財天」は

「裸弁財天」ともいわれ、琵琶を抱えた全裸体の座像です。 女性の象徴を全て備えられた大変珍しい御姿で、鎌倉時代中期以降の傑作とされています。 音楽芸能の上達を願う人々が多く訪れています(公式サイトから)」





だって。







でも七福神の正式メンバーに内定して、庶民に大人気



というサクセスストーリーを歩んだホトケとしてわたくしの心には

刻まれております。





前に、辛酸さんと(トークの)打ち合わせをしたときにも

吉祥天のほうが昔はセクシーキャラとして人気だったけど

七福神に弁財天が入ってからは人気が逆転して云々・・・的な

話をしました。



最近は神社とか仏閣自体がアッセンションしてるみたいな話も(笑  



昔は湯島の天神様の境内で、陰間が営業しておりましたし、江戸時代の「女大学」系の書物には「若い娘さんは神社に用もないのにいってはいけない」とか書いてある。大奥などの女中にとって、神社仏閣はときにアヴァンチュールスポットでさえありましたし。



まぁまぁまぁ。そこらへんはトークショーで。





吉祥天は奈良~平安の大貴族に愛され、そのあおりをうけて、密教でも

愛されました(まぁ、男性だけの世界ですからね

公式ヴァーチャルアイドルみたいな雰囲気)



それゆえ、いろいろ「やばい」というか「桃色」系のエピソードも多く、

今度の「乙女の日本史 文学編」の中でも

とある有名エピソードは取り上げさせていただきました、です。





そんな彼女のスタッフというか、化身とすら言う場合があるのが

弁財天だったわけっす。









ヒゲメンの毘沙門天以外は全部

異形のジジイの中の紅一点として存在感を示してるけど、

もともと弁財天のほかに「福神」ってユニットには

吉祥天も入ってたことがあるらしい、ってのを本日知りました(w



というか、吉祥天と毘沙門天は夫婦なんですって。



田舎のスナックのマスターとママみたいなイメージ(笑)

ほかの神様が、常連のお客・・・?



松本清張みたいな話ですけども、



そこに弁財天が入ってきて、吉祥天と争ったわけです。



正確には毘沙門天を寝取ろうとした、らしい。



女優と付き人の女性みたいだった二人のチカラ関係が

微妙に逆転したのはこの時で、

毘沙門天から手を引くのを約束に、吉祥天は福神から引退。

弁財天が庶民の人気を独占していった・・・らしい。



でも七福神にユニットのメンバーが固定化されたあとも

弁財天といえば、

「デートで行ってはいけない」場所って教えられた記憶が(w



案の定、しらべてみたら、若い男の願い事は熱心にきくけど

女の子のはそうでもない・・・という「噂」がいくつかみつかりました。



美男美女のカップルはぜったい行ってはいけないみたいですよ?

別離の危機がせまっています。



でも吉祥天ももともとインド時代には、ヴィシュヌ神(紫の肌のヒト)と

結婚してたこともあったような・・・



ヒトにもホトケにも過去はあるのです



by horiehiroki | 2010-10-04 01:52 | 歴史・文化 | Comments(0)