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ロイヤルウェディングとズービン・メータの第九

ウィリアム王子とキャサリン妃の

ロイヤルウェディングよかったですね・・・





BSでの放送を録画してスミからスミまで見ました。

やっぱりキリスト教系の結婚式は荘厳ですばらしいです。



ショー的な要素が凄く強い。

自分も金モールのあの服着てみたいですねー




キャサリン(ケイトさん)はすでに大貫禄で、

大奥総取締とかそういう系の凄味がありました・・・

彼女なら英国宮廷の実質的な長として君臨していけるでしょう。



ダイアナにはハニカミという無敵の色気がありましたが

ケイトさんはあんまり色っぽくない。

それを誇りにしてるトコがあります。



白いウェディングドレスを小麦色の肌で

着こなしてました(あちらのセレブリティは

ホントに最近、黒い傾向がありますけどもね)。



ベタに白いウェディングドレスなんかを

楚々と乙女ちっくに着てらんないわ!!という気概を

(勝手に)感じてしまいました。



そしてエリザベス2世の後ろでチラチラと

不穏な被り物(ト音記号みたいな)の女子約二名

が映ってましたが…



(王族の)プリンセスでしたね…





しかし、割とフレンドリーな式だったの

よかった反面、気にもなります。

国王もすでにセレブリティの一人にすぎなくなってきてる

世相を反映してるのでしょうか。



それで、今日は仕事のための読書の合間に

録画してた
ズービン・メータ指揮の

第九の演奏を聞きました


これはN響アワーの番組なんだけど

BSで完全版が放送されてました。

もの凄い迫力の演奏。

震災直後にあえて、キャンセルなどせず、

ズービン・メータさんは演奏会を行いました。

音楽で何ができるか、というよりとにかく

やらずにいられなかったという不屈の芸術家の

意思を感じました。

職人技みたいにタテの線(和声)やヨコの線(メロディ)が

絡み合うような、精密な演奏ではなく、

エネルギー・・・いや、意思が爆発した音楽でした。

第九は1-3楽章も素晴らしい音楽なんだけど

4楽章が奇跡的な完成度で、結局1-3は前奏曲のように

聞こえてしまう・・・そんなことを聞く度に、何もわかってないなぁとか

思ってましたが、やっぱり4楽章(合唱)は凄い。

聞いていて涙ぐんでしまいました



それと同時にベートーヴェンの時代は

「人間」と「芸術」がいかに強く、有機的に

結ばれていたか…を思い知りました。



黄金時代から遠くはなれた時間と場所を生きる

我々にすら、勇気のメッセージが届くのですから…。








by horiehiroki | 2011-05-01 06:49 | 音楽