「父と子」と「イリアスとオデュッセイア」
2011年 10月 26日まんがで読破シリーズの最新刊である
「父と子」と「イリアスとオデュッセイア」
がおくられてきました。
ロシア貴族の伝統を守ろうとする
(簡単に言うと農奴制を支持する)お父さんと
若い世代の確執的なお話。
ついでに女がそこに絡んできたような(笑
ただ、この若い世代の活躍が
まるで父と子みたいな秩序関係にあった
皇帝ー貴族(地主)ー民衆
の図式を崩壊させ、やがてロシア帝国は未曾有の
混乱(革命)の20世紀を経て今日にいたるのでした
ロシアはこの図式がずいぶん堅固だったといえるけど。
ロシア革命後で語られるような
”圧政が民衆(民衆どころか、正確には農奴)を圧迫していた”、”民衆が無知のままで放置されていた”・・・という杓子定規な理解だけでなく
あの国を破綻なく治めるための統治の有意義なシステムだったんだろうなあ・・・とか思います。
ものすごく客観的にいうと、
完璧な分業ですよね。
まるで人体において脳や顔が
ある意味、花形であるように
脳や顔が花形であるために、働くほかの
内臓や器官があるように、
働くヒトと国家の顔として振る舞うヒトの分業体制です。
誰もが幸せになる権利を持つ、
というのは人類史において
ものすごく偉大な発見だったけれど……
ま、いかにも太宰が好きなテーマっぽいでしょ?
ぼくも高校の時に読んで以来なんで
まんがであらすじを思いおこしてみます。
「イリアス~」は盲目の詩人だったとされる、古代ギリシャのホメロス。
西洋古典文学の最初に位置するヒトですね。
因果応報系。神さまが身勝手なお話です(w
意外と名前だけしってて、現物読むのは大変なので(詩ですし)、まんがで読んで内容を押さえるのも一興かと。
来年は乙女の世界史を書くらしいので・・・・・・
また色々とブラッシュアップしていかなきゃな!!