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平清盛(38)~アホな子特有のガラス玉のようにキラキラした瞳


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◇◇◇堀江宏樹の新刊もよろしくおねがいしまーす◇◇◇

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百人一首 うたもゑ

(日本じゃ)世界三大美人なんていわれてる小野小町。でもずっとモテる、恋をし続けるということは、あるいみ「たったひとりの誰か」に出逢えてないってことなんです。平安時代、百人一首に収められた歌人たちの歌をベースに展開する、絵空事ではないリアルにして美麗な恋愛絵巻まんがですー。

藩擬人化まんが 葵学園


大河ドラマでもそうですけど、江戸時代はなぜ「ああいう社会」なのか? なんで現在でも県民性は「ああいう風」に存在してるのか? …みたいなことが漫画+文でザックリと理解できます☆

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昨日は用事でいそがしくて、さきほど清盛の第四十八回「幻の都」、見ました。

これは実にやるせない内容でしたな。

動けば老害、座れば老残ってかんじの清盛さん…。

ついに福原から京に還都するハメになりました。

みずからを足りていない棟梁だと認めた上での宗盛さんの涙の説得の後、
それも半年くらいして未練を残しながらの還都でしたが。

清盛さんは言っていました。

友も、敵も、仲間も、それぞれの想いをうけて遷都したものだ、と。

そしてココでしか武士の世は創れないのだ、と。

これ聞いてて、すごく感じたのは、いわゆる原子力発電存続派の政治家のみなさんのことですな。

なぜ、あれを放り出さないのか。

放り出せないのか、といってもいいけれど、けっきょく、アレは彼らが、そして彼らの親がものすごく苦労して、創り上げたモノなんですよね。

正しいか、間違ってるかはさておき、確実に、ある種の理想が生み出した結果なんですわ。

前都知事がこういうようなことを言ってたけど、アレ(=進歩の産物)を捨てて元に戻るのか、と。

以前、原子力発電は昭和のおじさんの夢なんだというツイートを読んだことがあります。そのおじさんの夢にかわる装置は今だ、見つかっていないというね。

夢の終わりにすばらしい朝が待ってないのは今も、平安の昔も同じなんだなー・・・とか。

あと今さらながらビックリしたのは奈良(南都)を焼き討ちにし、同時に大仏殿まで焼きはらってしまった重衡さんが「父上! やりましたぞ!」とかいいつつ、喜び勇んで戻ってきた件。

アホな子特有の、ガラス玉のようにキラキラした瞳!!(w

清盛おぢさんが見た夢は実は悪夢にすぎず、いまだ還都したところで醒めてもいなかったということですね。

あの時の一門がかもしだした絶望のリアルさ、大河史上最低視聴率確実!!とか言う記事すら、ほとんど流れてこないまま迎える最終回を暗示してなりません(w

「天は平家を見放したんじゃ」

そして清盛さん、どうにかこうにか最終回まで生きてそうな感じでしたねー。

ちなみにこういう記事がネットには上がりました

この手の記事はすぐに消えてしまいますので、転載しておきますね。


 視聴率の低迷にあえぐNHK大河ドラマ「平清盛」が今月23日で最終回を迎える。汚いと批判のあった画面を改善したり、人気俳優の起用、解説番組の放送などのテコ入れもむなしく、初回から第47回(2日放送)までの平均視聴率(関西地区)は11・7%と大河としては異例の低さだ。残りの放送はあと3回。ワーストワンを“回避”するためには各回とも約35%の視聴率が条件。大河史上ワーストの平均視聴率13%を下回るのは確実になった。(横山由紀子)

 ■苦情590件 大河50年記念のはずが…

 今年は大河ドラマが始まってちょうど50年目の節目だけに力が入っていた。手堅い幕末や戦国時代ものではなく挑戦的な意味合いもあった。

 平安時代末期を舞台に、平清盛という歴史上の“アンチヒーロー”を主人公に据え、土埃の舞う都の雰囲気や宮中行事を綿密に描くなど、「リアルな平安時代」をコンセプトに始まった。

 ところが放送開始早々の1月、「画面が汚い」と、清盛ゆかりの兵庫県の井戸敏三知事が発言。逆に話題になって視聴率がアップすることもあるが、違った。NHK広報局によると、視聴者からも「画面が不鮮明で見づらい」などの厳しい意見が1月中に590件寄せられたという。

 ■あの手この手の試みも…

 2月以降は、色彩の明暗をくっきりさせるなど映像を改善。このほか、視聴者には馴染の薄い平安末期という時代や平家、源氏、朝廷の入り組んだ人間関係が複雑で分かりにくいとの指摘に対して、冒頭に歴史的背景や見どころを詳しく解説したり、相関図の表示、人物名のテロップを繰り返し流すなど対応。また、平安末期という時代を読み解く解説番組を別に放送するなど、テコ入れに励んできた。

 さらに、番組の磯智明チーフプロデューサー自らが、放送と同時進行でツイッターで解説を行う試みを実施。ツイッターそのものは注目を集めたが、視聴率アップにはつながらなかった。

 ■視聴者ニーズとの間にギャップ

 関西大学の黒田勇教授(メディア文化論)は「平安末期という視聴者が見慣れない時代設定も要因のひとつ。これまで数多く取り上げられてきた安土桃山、元禄、幕末から明治維新の時代は、歴史的な知識があり、何度見ても面白く感じることができる」と分析する。

 黒田教授は、「日本人は大河に壮大なファンタジーを期待するもの。しかし、薄汚れた衣装や都の土埃、かすんで不鮮明な映像の今回の作品は、王朝ものはきらびやかであってほしいという視聴者ニーズとの間にギャップがあった。映像でのリアリティーの追求は、新しい大河の地平を切り開いた意欲作として評価できるが、視聴者がその水準に追いついていなかったともいえる」と話す。

 今作の放送に合わせ、清盛ゆかりの観光地を盛り上げようと今年1月にオープンした神戸市の「歴史館」(神戸市兵庫区)を監修した園田学園女子大学の田辺眞人名誉教授(歴史学)は「清盛をめぐる個々人の愛憎や怨念に終始した心理ドラマを見ているようで、清盛の国づくりの思いや戦の成り行きなど歴史的なものが見ることができず残念だった。しかし、かつて清盛が改修した港・大輪田泊(同)があった場所には多くの観光客が訪れ、歴史館の入場者数も当初予想の20万人を上回った。地域振興という大河がもたらす効果はあった」と話している。

 ■低迷のまま最終回へ

 ついに10月21日放送の清盛と後白河法皇の確執を描いた第41回「賽(さい)の目の行方」では、関西の平均視聴率が7・5%と、記録がある平成6年以降で過去最低となってしまった。この回までの6週間、1桁台が続いていた。

 初回から第47回までの関西の平均視聴率11・7%。この数字は、過去最低だった「春の波濤(はとう)」(昭和60年度)の13・0%からも引き離されている。

 NHKとしても、次なる大河「八重の桜」に期待をかけるほかなさそうだが、主演を務める女優の綾瀬はるかさんには、大きなプレッシャーがのしかかりそうだ。綾瀬さんは同志社大学を創設した新島襄の妻・八重を演じ、来年1月6日から放送がスタートする。(視聴率はビデオリサーチ調べ、関西地区)
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さて、黒田勇さんの発言を見ていて、僕がおもったことがあります。

「新しい大河の地平を切り開いた意欲作として評価できるが、視聴者がその水準に追いついていなかったともいえる」、これはそうでしょうね。

先日、クローズアップ現代を見てたら、米ぬか入りの入浴剤をつかって、糠漬けを作ろうとした消費者からクレームがきたり、開封、常温で何日も放置した食品を摂取した消費者からのクレームがきたり、これまででは考えられないほど消費者のレベルがアレになってる・・・・・という話を聞きました。


今回の清盛の低視聴率は、さんざん平安時代の清盛という視聴者に知名度のない時代や人物を取り上げたからだ、とか、映像が汚く、美麗なはずの平安時代のイメージを汚したから、とか、そういう意見はむしろ穏当か、と。

視聴者のレベル低下はあきらかにそうだと思うんです。

秋ドラも、「ドクターX」が大人気だそうで。面白いですよね。

「組織になじまない一匹オオカミな美人女医が神業を発揮する」とか、ワンフレーズで解説できる内容。

分かりやすい人間関係。

そして起承転結のハッキリしたドラマの構図。

2,3回見なくても分かる見通しのよい内容でありながら、意外性がある

ここらへんでしょうか。


(興味深いのは、ドクターXには色恋がまっったく出てこないところ。

含有物に青春群像劇もありません。

ふつー、恋愛と友情を象徴する青春群像劇はその必須でした。


このご時世、作り物の友情・恋愛は、リアルでありえず、視聴者の望むところではないんでしょうねぇ。

ヒロインの男を奪った女を演じた松下由紀さんに脅迫の手紙とカミソリが送られてきた……とかいうドラマが現実の恋愛のありかたの規範となり、視聴者のモラルすら侵蝕した時代は遠くにすぎさりました(w



ゴーイング マイ ホームみたいな「雰囲気をたのしんでね」的な内容も複雑すぎて×なんでしょう。

要するに、テレビマンがこれまでやろうとしてきた、ドラマの中で「世界」をつくろうとするとダメなんです。
舞台で、一晩でやろうとおもえばやれるような内容。それくらいに小さな視点と少数の登場人物。
さらに起承転結がハッキリとしていて、ワンフレーズで主題を語りうる脚本。

それくらいにまでドラマに求められてるモノはコンパクトになってきてるんですな。

ーーー清盛は全部、満たしてないですねw

でもね、ぶっちゃけ、自分も”いちおう”ブログ記事はあげつづけてますけど、最近入場者数を見ていてやっぱファンまで離れてきてるな、というのが如実にわかるわけです。

なぜか。
少数でも熱心なファンがいるハズの清盛なのに、なぜか

それは今回の清盛というドラマが起承転結になってなくて、しかも、もう見なくても最終回がわかっちゃってるから。

清盛の人生…というか、今回の脚本には起承転結がなかった。

戦国武将の人生、それもしょっちゅうドラマになる手合いの人の人生はすごく起承転結がはっきりしてます。たとえば、

うつけもの(起)→三河のヤンキー武将、天下を志す(承)→朝廷、そして日の本のフィクサーへ(転)→本能寺炎上(結)

みたいな。

これが、「清盛」の場合、ズタズタなんですよね。よーするに気持ちが盛り上がらないまま、エピローグとしての最終回を迎えようとしている。


頼朝さんが、清盛さんは矢だ!! とかいってて、自分の発言が刺さったらしく、ひとり芝居してましたが

えーと。

鳥羽ちゃんくらいのイカれかたしてないと、同じ演出は無理だとおもいました。てか柳の下のドジョウねらってどないするの。
by horiehiroki | 2012-12-11 02:48 | 大河ドラマ