八重の平均視聴率
2013年 12月 20日「八重の桜」平均視聴率、地元福島では23.2%
5日に終了したNHK大河ドラマ「八重の桜」の全50話の平均視聴率は14・6%(関東地区)、13・7%(関西地区)、14・3%(名古屋地区)、13・3%(北部九州地区)だった。ビデオリサーチが16日発表した。昨年放送され、歴代最低となった「平清盛」の平均視聴率12・0%(関東地区)、11・6%(関西地区)は上回った。
「八重の桜」は、会津藩出身で、戊辰戦争で自ら銃を持ち戦った山本八重が、後に京都で同志社大学を創設する新島襄と結婚し、平和と学問の大切さを訴えていく物語。主な舞台となった福島県での平均視聴率は23・2%だった。
とのことです。
福島のひとびとの生真面目さ、勤勉な県民性、これはほんとに会津藩ゆかりのものでしょうねぇ。
一部には、歴代ワースト四位で討ち死に、なんて書かれてますが、地域密着型大河としてはまずまずの成功だったんじゃないでしょうか。
おしむらくは、うまいことドラマが盛り上がっていかず。
八重の視聴率の上がり下がりを見ていくと、どうやら見どころ満載の「ヤマ」の1回前の回。それにわりと高めの視聴率が出てて、次の週にはガクンとさがるという、制作陣泣かせな感じが見えてたよーな。
1回みれば淡々と「いいねぇ」っておもうんだけど、ネタ性に欠けるというか、ついついぼくもレビュー出すのが遅れたりしましたw
清盛はその点、ふんどし無理矢理ねじこんでくるとか、眉毛のないおっさんとか、凄いキャッチーなアイテムばっかでしたよね。キャラ図鑑に終始しちゃってましたけど。
映像は最近の大河では断トツで美しかったと思いますし、地味だけどイイ内容だったと個人的は思います。
最終回でちゃんとググッと数字があがる、というところも。
しかし、NHKの大河で数字が出ない場合って、前も指摘したけど、主人公が傍観者であることが、いちばんヤバいんでしょうね。人物の有名無名よりもなによりも。
たとえば、平清盛は有名だけど若いころの彼について、ほとんどよくわかっていない。平家物語も中年以降の清盛しか(しかも悪役としてしか)描いていない・・・・・ということで、彼はドラマの主人公にいながらも、ほかの濃いキャラの傍観者にならざるをえなくなった。ここらへんのドラマとしての弱さ、ですよね。
そしてやはりヤバめなのが、”無名”のヒロイン。女大河は発想としてはよろしいかもしれないけど、けっこう厳しい気もしてます。
清盛は途中で主人公ですらなくなってましたが、八重は立派に主人公主人公しておりました。
が、あのドラマのホントのメイン的存在は八重ではなく、「時代の変遷」だと思うんです。
マゲゆった侍が戦してたのが、最後は「坂の上の雲」みたいに軍服の騎馬隊が登場するなどなど、たしかに、あれだけ文化的変化のハバの大きな時代って、江戸ー明治くらいしかなかったと思うんですよね。
明治時代には江戸時代とはことなり、女性の立場などが大きくかわります。
処女性の重視などなど、性愛的倫理観とかも新しく生まれました。
そこらへんに踏み込めてたら面白かったのですが、八重はクリスチャンになる女性ですしね。
実在の人物を描くのが大河ですから。
明治と江戸の違いも、服装の違いくらいにしか表すことができなかったのが、面白くやろうとおもえばいくらでもできる明治編の数字の「低止まり」につながってる気がしたわけですよー。
女大河であれば、それこそ、「お市の方」とか「春日局」とか、ああいうあたりならベタで楽しいんじゃないかなー…って思いますよね。
でもなんにしても、春日局には大河性を感じないよね(w