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びっくりするほど


ほんとに更新してなかったですね!
昨日は某所で打ち合わせでした。

まだ情報解禁前っぽいので、自粛しつつも、
書き下ろしをがんばっています。

今年の大河・黒田官兵衛さんと、
来年の大河・久坂玄瑞の妻&松陰の妹である文子
について、体系的に一次資料を読んでみました。

官兵衛さんは……「軍師」になったのは江戸時代の福岡藩のニーズゆえだろうな、とは
思います。
使者もしくは外交官として頭角を現し、その後は軍事の知識を生かして軍人として朝鮮半島などでバリバリと活動してますよね。
彼のクールな損得勘定、間違いない判断は、(目薬ほんとに売ってたかはともかく、金融業で財をなした)祖父経由からうけついだ、ビジネスマンの血が感じられてなりませぬ。

いずれにせよ、信長の死に泣き崩れる秀吉に近寄っていって「運が向いてきましたな」といった、とか、あの手の面白い話ほど、全部信憑性がない。
今の大河で、みずから人質になろうとする賢い男の子・松寿丸は、のちに父親大好きっこになってしまうんですけど、彼による「ほんとに、こうであったらよかったのになー」式の妄想とパパ愛が炸裂した遺書があるんですね。

・・・・その記述をもとに、全てが想像され、どうじに創造されていった・・・・・と。思います。
それはなぜか。

(略)

まぁ詳しくはその書き下ろしコラムをどうぞー。

そして文子さん。
例の芸者に送った手紙を、自分宛と間違えて…というあたり、出典が明らかではないデマだと思いました。
まぁ、ほんとにそうだったら面白いのは認めるけど、かなり悪意のある創作だと思いました。
そもそも彼女は、科学的・合理的なものの見方を兄の松陰にたたき込まれています。
そういう人が、あきらかに文体のちがう手紙を自分宛と思い込むもんでしょうか。
ありえないでしょう。

久坂玄瑞は「あなたのアドバイスのおかげで、布団を清潔にしたので、今年は皮膚病にならずにすみました」というような返信を返しています。たしかに久坂は芸者に恋をしていますし、妻への手紙は仏事をどうたらこうたらが中心ではありますが、・・・・・・(中略)・・・・・・やはり、二人はちゃんとした夫婦だったとおもいますよ。

そして、文子さんがブスだったかどうかについても、個人的な見解は出ました。
久坂の手紙の原文をこれから調べて、原稿をまとめてしまう予定です!
調査の途中で、吉田松陰の最後にしようとしていて果たせなかった仕事が女性教育であった・・・というような実に興味深い事実も知りました。

完成をお楽しみに。


by horiehiroki | 2014-03-25 08:12 | 日々