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アートフェア東京(2)

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そして永山裕子さんの水彩画。

メインはパールで全身を包まれた女性の肖像画など、パールを描き混んだ作品群なんですが・・・・・すごいですよね。

永山さんともお話できたんですが、あえて、水彩画ではやらないことをやったとおっしゃってました

あと中央の赤い絵。水彩独自の発色の良さをフルに生かした作品だと思います。遠くからみると、一見、岩絵の具か??と思うほどだった。

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こちらも同じ永山さんの作品。
庭の花です。水彩画といえば水彩画らしいテーマを持つ絵ですが、色と色の重なり合いが非常に美しいと感じました。あと連作なので、うつろいゆく時間の感覚があらわれてきます。

紙の白に影を描きこんで、それで白い花弁の多い花を表現しているところなどは、まるで魔法を見てるよう。

永山さんは先日亡くなられた林光さんの楽譜の表紙も描いておられたとのことです。色と色との重なり合いがうむハーモニーは音楽にも通じますよね・・・てきなお話もできてよかったです。

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そしてこちら。
イラストレーションって雑誌で宇野亜喜良さんと対談されてるのを見て、あっ、と思い、新宿紀伊國屋での個展を見にいこうと考えたけど、行けなかった(w)、方の作品。
作家さんにも会えましたが、想像以上に若かった。

学生時代にバロック時代のオランダやスペインなどでよく描かれていた「ヴァニタス」「メメント・モリ」というテーマに出会い、現代の日本でドクロと花などをモチーフにした細密な作品を多く創られています。

ドクロは自分自身でもある、とのこと。

それを聞いておもったのが、ヘルムート・ニュートンの撮ったある意味究極のヌードのことです。ブルガリ風のおおぶりのネックレスをモデルにつけさせて、レントゲン室に入れて、骨を撮った作品ありましたよね。

あの話をすると、この作品もある意味、精神のヌードなのかも・・・てきなことを仰っててなるほどなるほどと思いました。
あと花は、たんにバロック時代のヴァニタス画のように、はかなさの象徴というより、人は死んでも(=ドクロ)、花は残り咲き続ける、世界は在る・・・というふうなイメージも込められてるんだそうです。

あと今回はニスを工夫して、七宝焼きみたいに見えるようにしてあるとか。写真みると、光を反映してまるでガラスみたいに写ってますね。

・・・こちら、チラシいただくの忘れてしまって、また後日、画廊さんと御名前をチェックしてまいります・・・。

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ほかにもこんなインスタレーションが。

面白い空間です、アートフェア東京。
by horiehiroki | 2012-03-30 02:06 | 展覧会 | Comments(0)

アートフェア東京(1)

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本日はアートフェア東京に行ってきました!
冒頭のスピーチでは、ただの見本市ではなく、現在の東京で発信する価値を集めたアートフェアとして、ディレクションをした内容だというお話が。
ドイツ銀行グループがこのイベントのメインスポンサーでした。
銀行が現代アートを多数所有し、それらを展覧会用に貸したりしているという事実を知って、日本の銀行とのイメージの違いを思い知りましたです。

今回は会場規模が1,5倍に拡大したそうで、スタッフさんは大変そうでしたね。

また、台湾、ソウル、中国など、お近くの国のギャラリーの出展も多かったです。たとえば↓の二つ。

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こちらは韓国のアーティストの方の作品。
映像作品で、沖縄の何種類かの洞窟を撮影した映像を、アーティストさんが編集。ライティングを変更&各映像をくっつけたりして。幻想的な光景のようで、実はこの洞窟では戦争中に多くの人が亡くなったそうな。
そしてこの映像を撮影したカメラマンの奥さんは沖縄出身だとか(英語)。
彼自身がモダンヒストリーに関心があるといってたけど、こういう意識のあり方が、日本のアーティストとは違うなぁっておもいました。アーティストさん自身が自分の作品に興味を持ってる人間に、積極的に話しかけてくれる態度とか。

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こちらは台湾のアーティストの陳松志さんの作品。興味ぶかくみてたら、画廊の人が英語で、話しかけてくれた。
ちなみにこの木材のインスタレーションは、本日、一気に貼り付けたものらしい(笑)。
色んな家の壁だった木(廃材)を、アートとして再生させてる。他には壁紙を使ったモノとか。色んな場所にあった、色んな素材が、色んな時間の層を生み出してるんだって話してくれた(英語)

リユースといえば、↓の淀川テクニックさんのインスタレーション。海でもなく池でもなく、淀川に流れついたゴミを拾ってきて、構成していったという意欲作です。

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近付くとゴミで出来てることにビックリするという。キッチュというより、どこかなつかしいメロウな感じなのが◎。

こちらは大畑伸太郎さんの作品。

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湿度が感じられる画面。作家さんともお話してきたけど、今の日本で描かれた油彩画だと思う。
立体は発泡スチロールをカッターで削って、さらに彩色した和紙をはりつけたもの。すごく繊細な色彩感です。

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ちなみに右と左とだったら、要素が少ない分、明け方の駅を描いた左のほうが描くのに時間がかかったとのこと。右のほうがよほど複雑だから、そちらのほうが・・・と思ったけど見るモノと創るモノとの感覚の違いですな。

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「わー かわいい」とか思わず言ってしまったのがこちら。福重明子さんの作品。
ご本人ともお話ができました。関西弁があたたかい感じの素敵な女性です。並行して創ることもあるけれど、一枚が完成されるまで、3ヶ月かかったとのこと。ついでにノルウェーに滞在しつつ、自然や町並み、動物たちに強い印象を受け、その影響の中で描いていったので、当時は早く筆が進んだらしい、ですが。
ものすごく繊細ですよね。

たとえば、一つ一つのモチーフが、細胞のように細かな袋で構成されてるんですが・・・・写真でわかりますかね。
これは、お花 なのだとか。素敵な光景を見せてくれた世界に感謝を込めて、お花 という。なかなかそういうふうに考えられないですよね! アーティストならではの感覚に触れられた瞬間でした。

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こちらは杏橋幹彦(きょうはし みきひこ)さんの異色作。

最初は並々ならぬパワーを感じ、「嵐の雲?」と思ったら、なんと海なんだとか。

それも海に潜って、海面を撮影している。

具体的にはサモアの島から100メートル以上泳ぎ、外洋に出てしまったあと、自分の身体と感覚だけを頼りに、素潜り(!)を敢行。

波と波とがぶつかり合うパワーを写真に収めるというチカラワザで撮影されたものなのだそうです。

「魚が写ってないですね」というと、魚はこんな波の激しいところは避けて泳いでいるのだとか。

実際に、上の写真の左端の作品などは、荒波のウズに巻き込まれつつ、それでもカンでシャッターを切る。

カメラを構えるどころか、うつってくれ!的なかんじで波にもみくちゃにされつつ、身体をひねってボタンを押すのがやっと・・・という決死の撮影をつづけておられるとか。

「修行みたいなものです(笑)」といっておられましたが。

作家さん本人も精悍な方で、海洋の専門学校を出ておられるみたい。異色の経歴でアーティストになられた方みたいですよー。


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そしてこの絵、すごい迫力。和紙に墨で描かれてる。完全に停止した、静かなようでいて、よく見ていると細胞のいっこいっこのうごめきさえも感じさせるのです。この白菜、葉のあたりがシワシワになっているでしょう。時間の感覚がさりげなく導入されている。画面は冬の夜のように静かで、「死」すら感じさせるんだけど、うらはらにすさまじい生命力と呪術的なパワーをかんじました。生井厳さんの作品。
by horiehiroki | 2012-03-29 23:02 | 展覧会 | Comments(0)

有識装束なぅ(1)

本日は有職装束研究 綺陽会さんの研究所におじゃましてきました!

お話を伺ったのは、代表の八條忠基さん。 

今度の本のための、打ち合わせだったのですが、もともと興味のある分野ですので、色々と質問させていただき、すばらしい体験ができました。

有識装束(ゆうそくしょうぞく)とひとくちにいっても、明治時代と現代とでは、大きな違いがあるんですねー。それはまず、美意識の変化ということもありますが、伝統工芸ゆえに、職人さんの技術がうまく受け継がれないという残念な側面もあるようです

たとえば、高貴な女性が正装した時に手にもつ、扇。
これらは木製です。

綺陽会の代表である八条さんの貴重なコレクションを目の前で拝見することができました。
これは昭憲皇太后さん(つまり明治天皇の皇后陛下)のお使いになっていた扇だそうです。

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扇の持ち手の部分を比べてみると分かるとおもうのですが・・・

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こちらが、現代の職人さんの手による扇です。
悪くいえばゴツい。
明治時代の扇のほうが、まるで違うというか、繊細かつ華奢ですよね?(なお、この扇はパカッと開いて、扇いだりはしないそうです)

現在の職人さんの技術だとこのくらいで精一杯なのだそうな・・・

一方、こちらの扇は男性用です。
ホネが木、扇面は紙で出来ています。
具体的には「かわふりおうぎ(蝙蝠扇と書くが、もともと「当て字」だそうです)」といいます。実際に扇ぐために存在するのだとか。

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市販の扇などに比べて、やや大きいのと、横幅はあまりないのが特徴的だと思いました。


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ほら、柄の部分もホネが5つだけしかありません。あまりパカーっと扇を開いてしまうのはかっこ悪いという美意識でしょうか。

天皇の側近である、蔵人などが使ったものです。
つまりこの扇の持ち主であるということは、天皇側近の証であり、誇りでもあったのですね。

現在でも装束を着て宮内庁の人は色々なさってるわけですが、こういう扇をもって、扇がないと暑かったりするそうですよ(笑

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そして、こちらは皇族・貴族の平服だった、直衣です。
もしくは、身分の高い人の場合は、この手の平服で半・公式の場に出るという勅許を得ることができ、これがステイタスになりました。源氏物語にも出てきますよね。

直衣の色は年若いほど濃く、老齢になるほどに白に近く、薄くなります。これくらいの紫だと二十代の色だそうです!

夏用の直衣なので、このように透けているんですが(手の出演・八条さん)

下に着る衣裳との兼ね合いひとつで、非常に美しく見えます。

なお、直衣や衣冠・束帯、および女性の服の場合も、すべてがワンサイズで、着付けしだいで、どうとでもなるようです。
女性の場合は、衣の下にズボンなどを履いても一向に分からないほど、体型を隠す効果がありました。
・・・これは、妊娠しても誤魔化すとか、そういうことがホントに出来たという証ですよねー。

八条さんのコレクションの貴重な品物をいろいろ撮影させていただいたので、またブログでも「小出し」に紹介させていただく所存ですー!

今日は本当に楽しかったです
八條忠基さん、ありがとうございました!
by horiehiroki | 2012-03-28 20:07 | 歴史・文化 | Comments(0)


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◇◇◇堀江宏樹の新刊もよろしくおねがいしまーす◇◇◇

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百人一首 うたもゑ

(日本じゃ)世界三大美人なんていわれてる小野小町。でもずっとモテる、恋をし続けるということは、あるいみ「たったひとりの誰か」に出逢えてないってことなんです。平安時代、百人一首に収められた歌人たちの歌をベースに展開する、絵空事ではないリアルにして美麗な恋愛絵巻まんがですー。

藩擬人化まんが 葵学園


大河ドラマでもそうですけど、江戸時代はなぜ「ああいう社会」なのか? なんで現在でも県民性は「ああいう風」に存在してるのか? …みたいなことが漫画+文でザックリと理解できます☆

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今回は

・待賢門院と鳥羽院の永遠の別れ

・義朝さんの帰京

・義朝さん、なっちゃんに「オレの子を産め」「愛しい男の役に立てるのがおなごの幸せ」とセクハラ・プロポーズ

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→自分なら、こういうこと言われたら、一気に気持ちが落ちるというか、抜けてしまいますがw 

・清盛さんの再婚 「そなた”で”よい

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→ときこ の かいしん の いちげき!


・・・というような感じでした。

ほかに阿部サダヲが坊主となり、信西と名乗るようになった、とか。

出世するには生まれもっての身分がふるわず、世をはかなんで出世した信西。

史実では親友の藤原頼長は出家を惜しみ、「こんな才覚ある人が出世できないこの世はおかしい」的な漢詩を作ってたりしました。

しっっかし鳥羽院とタマコさんのシーンと、その他のシーンを見比べると、まるで違う番組だったな(苦笑



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◇◇◇堀江宏樹の新刊もよろしくおねがいしまーす◇◇◇

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百人一首 うたもゑ

(日本じゃ)世界三大美人なんていわれてる小野小町。でもずっとモテる、恋をし続けるということは、あるいみ「たったひとりの誰か」に出逢えてないってことなんです。平安時代、百人一首に収められた歌人たちの歌をベースに展開する、絵空事ではないリアルにして美麗な恋愛絵巻まんがですー。

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by horiehiroki | 2012-03-27 02:04 | 大河ドラマ | Comments(0)

トルコ料理初体験

今日は海のむこうから嬉しい知らせがあったので、なつかしの高田馬場のトルコレストランでお祝いしてきました!

…というか、なつかしの、は高田馬場です。
トルコ料理って食べたことがなかったんですが、中華、フレンチと並ぶ、世界三大料理なのですよねー。

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このペースト状のものが前菜がわりです。

ヒヨコマメとか、ニンニクとかが入ってて、
やわらかい口当たり。
味わいがあるのに塩味は控えめ、なおかつ
まったりとした上品なお味でござる。

画像右のピタパンにつけていただきます。

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by horiehiroki | 2012-03-22 02:27 | グルメ | Comments(0)

しだれ桃の花

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もう春は来ています。

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by horiehiroki | 2012-03-22 02:18 | 日々 | Comments(0)

平清盛(11)~涙


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◇◇◇堀江宏樹の新刊もよろしくおねがいしまーす◇◇◇

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百人一首 うたもゑ

(日本じゃ)世界三大美人なんていわれてる小野小町。でもずっとモテる、恋をし続けるということは、あるいみ「たったひとりの誰か」に出逢えてないってことなんです。平安時代、百人一首に収められた歌人たちの歌をベースに展開する、絵空事ではないリアルにして美麗な恋愛絵巻まんがですー。

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今回は清盛とその妻の明子の永の別れが
メインテーマとして扱われました。

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タイトルの「もののけの涙」とは、明子の死に半狂乱となって抵抗しようとして流される、清盛の涙であるように言っていましたが、個人的には、タマコさんの涙のことも含んでいるのでは、と思われてなりませんでした。

清盛さんと明子さんは、清らかな愛を育んでいましたよね。

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このシーンも美しかったです。

「そなたは琵琶のような女」

決して目立たぬがなくてはならない女

・・・まぁ理想化されてますわなぁ(笑

でも明子を演じる、加藤あいがお美しいので
非常に説得力があるのです

その夫婦愛も明子が流行病で亡くなって途切れてしまうのですが・・・

しかし、おたがいに少なからず想い合っていながらも、こんなにうまいこといかないカップルのほうが多いのではないでしょうか。

決して「心の通い合うことないまま、別れた」とされる、鳥羽院(出家しました)とタマコさんのようなカップルを思うとき、いっそう、気持ちが乱れたことであります。

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冒頭部分、

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佐藤義清の出家にすくなからぬショックをうける
タマコさんを慰めようとして、堀河(りょう)が、
「タマコさまがノリキヨを破滅させたのではない、人の好意を操っていきてきたノリキヨに、人が人を想うことの罪深さを身を以て教えたのである」と諭すシーンがありました。

このシーンが、後半部分で再びながされるタマコさんの涙といかに響き合っていたか。ここがもっとも重要だったと思います

今回の大河ドラマ、非常に重要なシーンをオープニング映像が入ってくる前に、さりげなく出してしまうところがあって、これが困るんですけどね(^^:)

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by horiehiroki | 2012-03-20 00:15 | 大河ドラマ | Comments(0)

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許すことは、許されること



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※堀江宏樹の新刊もよろしくお願いします!※

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by horiehiroki | 2012-03-18 03:53 | 夜の箴言 | Comments(0)

本日の対談終了です



先ほどまで、辛酸なめ子先生と
ご一緒してました

天皇恋愛史本の対談企画の第三回収録。]

ちょうど清盛の時代の話とか、
平安時代末の恋愛が盛んだったころの
エピソードなどを話してきたわけですよ

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そーれにしても、このピザすっごく大きくて
満腹になってしまいました
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by horiehiroki | 2012-03-16 17:35 | 仕事 | Comments(0)

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・不特定多数に「好かれること」と、あなたの大切な誰かから「大事にされること」は微妙に、でも確実に異なっている。

・どんなに辛い結末であろうが、それを、受け入れねばならない、のではない。「受け入れさせてもらっている」と考えるとき、ようやく未来と本質が見えてくる
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by horiehiroki | 2012-03-16 03:34 | 夜の箴言 | Comments(0)