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平清盛(33)~ぶちぎれ


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◇◇◇堀江宏樹の新刊もよろしくおねがいしまーす◇◇◇

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百人一首 うたもゑ

(日本じゃ)世界三大美人なんていわれてる小野小町。でもずっとモテる、恋をし続けるということは、あるいみ「たったひとりの誰か」に出逢えてないってことなんです。平安時代、百人一首に収められた歌人たちの歌をベースに展開する、絵空事ではないリアルにして美麗な恋愛絵巻まんがですー。

藩擬人化まんが 葵学園


大河ドラマでもそうですけど、江戸時代はなぜ「ああいう社会」なのか? なんで現在でも県民性は「ああいう風」に存在してるのか? …みたいなことが漫画+文でザックリと理解できます☆

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日曜日の夜は基本的に別の作業をしてるんですけど、覚えてるうちに書いてしまおうかと。


またン週間も空くとみなさんに悪いので(w


ほらさーこれ、ただのボランティア(?)なんだけど

堀江 清盛

とか検索して、うちにきてくださるひとが増えると
やっぱりなんとも悪くてね。


最初に、ことわっておきますが、

来年初頭の葵学園の単行本。
「うたもゑ」の企画。
あと単発で入ってきてる雑誌のコラムとかレビュー。
あと「どんだけ偉人伝」の単行本化の話などで
超バタバタしております。
よって今回は画像はござらん
スイマセンね。

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前回の清盛通信では、「清盛は何を考えてるかわからない」という、主人公の不在について書きました。

さて、今回の「鹿ヶ谷の陰謀」でしたけど、西光サンの叫びが、清盛くんをブチ切れさせ、この何週間にもおよぶ”停滞”を吹き飛ばしてくれました。

リンチされたあげくに処刑されるみたいですが 汗

(素顔でも役とあんまり変わらないビジュアルの加藤虎ノ介さん演じる)西光さん曰く

お前(清盛)はどこの馬の骨ともわからぬ男だ。

そんな前の国作りはただの恨みを晴らすための方便だ。

お前は王家に犬として使われてきた恨みを晴らしたい、その欲のためにだけ動いている。

まったく私心なく(※このドラマの中では)、この国のために、すべてをなげうって働いてきたわたしの主・信西とは格がちがう。

もし信西があの時に死んでいなくても、お前は後に信西を殺していただろう。

すると、(正論のあまり)清盛さんはブチぎれまして、とんできて、ズバンズバン効果音かましながら

西光サンをボコボコにするわけです。

ある説では、顔を踏んで侮辱したとかなんとか。
それでも西光は清盛を罵倒しつづけたのだそうですよ。

まぁ、つまり、

「いくら汚れにまみれても! 武士の! 世をつくるのじゃ!」

といっても、ようするに図星なんだな、と。


西光サンのお顔が綺麗なままなのは、北野映画ばりの暴力描写は日曜夜8時にはふさわしくないという判断なのでしょうか。

ここでブチキレしちゃったところに、清盛の「明日を失っている感 BY 頼朝」が如実に出ていました。

さらに回想映像で出てきた、信西の姿、そして彼が手にもっていた算木というか・・・西光がつれさられた後、土に汚れて無惨にちらかった、あのワリバシ状の木ですよ。

アレを清盛はへし折り、さらに火で燃やせといったあと、ヨロヨロと立ち去っていったわけです。

眉毛にはいつのまにか白髪が交じってるし、もう病気は進行してるでしょうから、

かなりしんどいのでしょう。

さいきんのポーカーフェイスは(深読みすれば、加齢&カラダのしんどさ)、そういう側面を周囲に隠そうとしてる
のかもね、とか(深読みすれば)わかるわけです。


ですが、それを視聴者に任せてしまうのはいかがなもんかと。

まぁーーー……そこまで好意的な視聴者はすくないと思うので、主人公が透明になってしまった=主人公の不在=ドラマの停滞を感じさせてしまうんですけども。

僕がわりとまともに大河をみはじめたのは

篤姫
天地人
龍馬伝

平清盛

で、今回で5作目です。

で、四人の脚本家の作風を見てきたわけですけど・・・いずれもスタミナがないんですよねー。

安定の「薄さ」をエンエンと保つことが出来た「江」は、ある意味すごい作品のかもしれん。

誰もが、9月位から息切れしはじめ、10月~12月は死亡寸前。

今回の清盛は放送途中で主人公は絶対に死ななければならないというハンディがあるため、なんとか逃げ切らねばならなかったところ、それができなかった。

そして、脚本家に疲れがめだちはじめ、「明日を失っている感 BY 頼朝」がスゴイわけですよ。

ジェームズ三木とか、橋田壽賀子とか、ひとむかしまえの脚本家にくらべ、1年間の長丁場はスタミナがたりんのでしょうかー。

今後は脚本家集団とか、2,3人の脚本家を立てたほうがいいのかもしれません。

昔とはちがい、ドラマといえば基本的に全9回ー12回ですからね。

その四倍もかけて、同じテンションとクオリティを保てなくなってきている。

それが大河の敵ということもできるでしょう。

他に「清盛」最終回にかけて、そらおそろしく感じてるのは、今回は源頼朝でも源義経でもなんでもなく、平清盛であるという事実です。つまり平家のお話。

なのに、今、ぼくもふくめ、視聴者の大半は清盛さんと重盛さんしか顔と名前が一致しない気がするんです(w

今回も一門は西光のリンチを見学してました、けど、あきらかに壁の花。

で、平家を描く話なのにこれはマズイだろ、と。プライヴェートがえがかれるのは重盛さんのみです。

で、顔と名前が一致しない、壁の花的な人がいくら討ち死にしたとしても、視聴者って「あーかわいそうに」以上の感慨って抱けないんですよね。

たとえば、あの中には、式子内親王と”やり取り”があった資盛や小宰相とよばれる妻が、夫の死をしり、後追いで自害した通盛という男などなど、ドラマティックな人は何人もいるんですよ。

あと「見るべきものは全て見てきた!」という言葉をのこし、(「歌舞伎」のワンシーンですけど)、碇を巻いて入水する知盛。


ーーーーしかし今回においては、いずれも、誰が演じてるのかすらわからん(w

参考)新登場のキャストについて



すくなくとも、ぼくは(w

今、知盛というと、「義経」で知盛を演じた阿部ちゃんの顔しか出てこないんですけどねー。

12月まで放送は続くようなので、これからに期待ですが

彼らが討ち死にしたときも、今のままでは、ふーん、かわいそうにー以上の感慨って湧かないと思うんですよねー。

(先ほど大河の公式ページを見てたら、撮影が10月末で
終了したということです。お疲れ様でした!

だから、もう全部が終わってしまってるんですけど)


で、今回の白眉は、


前述のとおり、西光サンが良いこと言った!

の場面と、

山木兼隆に嫁ぐ道すがら、豪雨にめげず、頼朝の屋敷にやってきちゃった”漢(おとこ)”政子に、「わたしをあしたにつれてって!」と”プリンセス”頼朝が涙ながらに訴えるシーンですね。


個人的に、涙腺熱くなりました。ひさしぶりに。

でもめんどくさい、しかも弱い男を「養う」くらいなら、犬でもかっといたほうがよほどマシだとはおもいつつもですね。

若いっていいなぁー(呆)

なお史実では、山木兼隆の屋敷に嫁ぎ、結婚の儀がちかづいてくると、深夜、屋敷をぬけだした政子は伊豆の山道を逃げだし(ついでに資料によれば豪雨にも負けず)これまで密会していた神社でまっている頼朝さんのところにいった・・・

というような感じです。

で、なぜそういうことをするかといえば、後に頼朝は(冷酷なところがある男でして)、山木兼隆の屋敷を理由をつけ、焼き討ちにしてるからなんですネー 

ただの推測ですが、頼朝のなかで、政子をめぐる男のプライドかなんかがあったもよう。

自分が選ばれた方なんだから、そっとしておくだけのやさしさもない。感じが、する。


そうそう、今回の話とは直接関係がないのだけど、新人物往来社が最近、吾妻鏡全文の現代語訳を出版したそうです。読んでみようかな。
by horiehiroki | 2012-10-29 00:41 | 大河ドラマ | Comments(0)

藤原教長について

この前の放送…かその前の放送で、西光法師が、「後白河様がお喜びになる」といいながら、オーダーした絵巻物の対価として(清盛が押し進める)宋銭を手渡すシーンがありました。

覚えてますでしょうか。

これまで「乙女の日本史 文学編」とか「愛と夜の日本史」なんかで、後白河のプロデューサーとしての仕事について言及してきたのですが、後白河が関わった中でもっとも重要な仕事のひとつが、「年中行事絵巻」です。

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一月から十二月までの宮中の年中行事を絵と文章で記録した作品。ザンネンながら完璧な形では今日には残っていませんが、貴重な資料であることに代わりはありません! 

(後白河は、こうしたプロデュース業といい、外国人の使節と謁見するといい、”世界”に興味のある御仁だったんだなと思いますね。)

これらの事業に深く(書家として)かかわっていたのが、藤原教長という貴族でした。

・・・・・・といっても誰?となる方も多い気がしますが、清盛崇徳さんが出てた頃、いつも崇徳さんの傍らにいたこの人。覚えてますでしょうか。↓

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画像はこちらから


今も連ドラ「純と愛」で、ケータイオヤジを熱演なさっておられます。ついでに知り合いのWさんのダンナさんに劇似・・・ってそれはともかく。

藤原教長は、保元の乱で破れた崇徳院ともども出家、そして(別の地に)流罪に遭ったところで、大河ドラマでの出番は終了していますよね。

しかし、史実では、教長は京の朝廷の権力の中枢に復帰しています。もちろん出家者として、そして政治家というよりは能書の、つまり書が達者な文化人としてですが。

それゆえ、西光法師が宋銭を手渡すシーンが現実にあったとしても、あそこに教長さんがいてもおかしくはない、んですよね。

現代人にはじつに考えにくい構造かもしれませんが。


平安人の「こだわらなさ」には感服しますよね。実にキレイに出会い、そして別れていく。「更級日記」も「義母なる人」が主人公ときれいに、さりげなく、それでいて遺恨を遺さずに別れていく部分、印象にのこっています。

実際、平安時代では離婚も数ヶ月、訪れがなければ・・・・という空気の流れでしてしまいますし、死んだ後もお墓自体を作る伝統がほとんどありません(天皇家以外)。後期も後期になってから、墓所にたいする意識が芽生えはじめたかんじ。

現代人には奇異に思えるかもしれませんが、強い愛情を抱く相手を誰かと共有することすら、そうおかしなことではなかったのかもしれない。

たとえば熊野詣に白河院、藤原璋子、鳥羽天皇は三人つれだって出かけ、三人が川の字になって眠ったといいます。

あらゆる執着を否定する教えである仏教をみんな厚く信じていたからでしょうか。

いちど敵となった相手も、才能だのなんだの理由はあるのでしょうが、許して、また手元に置く。

この「こだわりのなさ」は、他の時代にはとんと見受けられない寛容さだなぁと思うんですね。

ただし、それを現代人に理解できる形で描くのは至難の業でしょうが。

崇徳は怒りをつのらせ大魔王になったとも「天皇愛」って本では書きましたが、それこそ↑の井浦新さんインタビューにあるような(讃岐に流された後)穏やかな日々をすごした上皇様のほうが現実には近いんではないかなーと思ったりするんです。

また、保元の乱で一度は命のやりとりをする敵と味方に別れた崇徳(兄)のことを、後白河はどう感じていたのでしょうか。

後白河がまとめた「梁塵秘抄」という書物には、璋子さんが亡くなったとき、さみしがった僕に、いっしょに暮らそうともちかけた兄としてのやさしい崇徳の姿が回顧されています。

まぁそういうあたりを、例の芳文社で連載してる「うたもゑ」は取り上げてみました。

と、さりげなく宣伝。
by horiehiroki | 2012-10-28 01:45 | 歴史・文化 | Comments(0)

平清盛(32)~いきぎれ


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◇◇◇堀江宏樹の新刊もよろしくおねがいしまーす◇◇◇

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百人一首 うたもゑ

(日本じゃ)世界三大美人なんていわれてる小野小町。でもずっとモテる、恋をし続けるということは、あるいみ「たったひとりの誰か」に出逢えてないってことなんです。平安時代、百人一首に収められた歌人たちの歌をベースに展開する、絵空事ではないリアルにして美麗な恋愛絵巻まんがですー。

藩擬人化まんが 葵学園


大河ドラマでもそうですけど、江戸時代はなぜ「ああいう社会」なのか? なんで現在でも県民性は「ああいう風」に存在してるのか? …みたいなことが漫画+文でザックリと理解できます☆

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3週間くらい書いてる余裕がなかった気がする、清盛通信。

スイマセンスイマセン。



第39回「兎丸無念」

…視聴率の数字もたいへん無念なことになってました


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ここ最近、ぼくがレビューかいてなかった数週間の清盛って、ますます「中心」が不在になってきてる。ディープピープルって番組のなかで、時子を演じる深田恭子さんがいってたけど、若い頃の直情的な清盛にくらべ
「何を考えてるかわからなくなってきた」と。

悪人として清盛を描かない。平家物語を安易に引用しない。というのが今回の大河のポリシーだったとおもうのです。

が、その大前提に引きずられてしまって、清盛の「変化」がうまく前面に出てこない。

実際、若い頃と現在(五十代)の清盛は演じ方だのビジュアルが変化してるんですけど、パッとみるかぎり、矢張り二十代にしか見えない……というようなザンネンさもあり。

今回で禿ちゃんも登場しなくなりましたし、キャラ図鑑としての在庫も切れかけ……というようなところがあり、息切れを感じてしまうのです。

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秘密警察をやってた禿。実在については諸説ある段階ですが、善悪の基準が頭の中に入ってない、親にすてられた子どもたちを森田剛が「思想教育」した彼ら。

宮中だの、誰かの私邸だのに勝手に忍び込み、様子をうかがうその姿は、平家の影の部分を象徴してるような・・・

蜷川幸雄のコロスの使い方に似てますね。



コロス ギリシア choros
古代ギリシア劇の合唱隊。劇中で群衆の役を演じ、また筋の説明をして進行をたすけた。三省堂「大辞林」



演劇の舞台のような扱いでした。



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↑の写真。兎丸を殺したことも平家の悪口を言う悪人をこらしめたから褒められると思っているんですね。その純粋さが非常に哀れでした。



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兎丸の死を知り、しかしこれまでみたいに泣きわめかず、平常心平常心平常心…しかし
涙が… というマツケンの演技、よかったですね。同時に、清盛の内面にせまることができる最近では、かなり珍しいシーンとなりました。



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あと弁慶の「源氏教」勧誘にひっかかる牛若の図。↑

神木くんって運動神経すごいんですね。






第40回「はかなき歌」


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後白河法皇が50歳に。


坊主にしてるから(?)まったくもってお若いです(w

このころは40歳以上は長寿とみなされる時代で、十年ごとに長寿を祝うわけです。「五十の賀」には前に、友人の今道琢也さんが制作したドキュメンタリ番組に登場した京都の詩人・choriさんがとつぜん出てたんですけど・・・気付かれました?(笑


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今道さんから教えてもらったのは当日で、けっこうびびりましたが、さすがはお血筋のただしい御方、装束がお似合いでございました。


しかし、平家と王家、そして臣下のモノたちを上手くむすんでいた建春門院こと平滋子が35歳で死去。

入内から3年になるのに高倉帝との間に子をさずかれない……と悩む徳子(のちの安徳天皇の母)のおもたーい相談に、まず「オホホホッ」と笑い、「帝はまだお若い」そして「こんど厳島で祈願してまいります」と具体的な励ましかたをする、など、どくとくの空気の作り方が魅力でした。

あとは手抜きですいませんが(笑)

滋子さんの最期については拙著の「天皇愛」123ページからをお読みください。ドラマのように、そんなにすんなりと亡くなったわけではないみたいですね…

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ドラマでは、後白河自身が編纂した「梁塵秘抄」をうまいこと引用されてました。

「梁塵秘抄」、りょうじんひしょうには、兄・崇徳との関係についてサラッとふれてるとか、家族以上に乙若(松田聖子)のことを気にかけてるところとか、後白河自身の手による面白いエッセイ部分があって、そういうのをベースに「うたもゑ」なんかで崇徳院の回の原案をまとめてみたりしました。




第41回「賽の目の行方」




相手に「勝つ」にはその時その時で、よりよい賽の目を出していくしかない……という乙前こと松田聖子女史のハードボイルドな言葉が響きました。

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以前は王家と貴族の支配に「おもしろくない」といっていた平家や源氏の武者たち。

そして平家が成り上がった今や、平家の支配にこそ「おもしろくない」という人々が。

奢れる者も久しからず。諸行無常でござるな。

明日は昨日とは同じにはならない、昨日は変えられないが、明日は変えられる!!

立ち上がれ! 源氏の御曹司!!

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杏ちゃん演じる政子のエールが今回の白眉でしょうか。しかも彼女、ここ数回にわたってどんどんキレイになるわけですが、今日はめっちゃカッコよかったです。

さだめは神仏がつくるモノではない。人がつくるものなのかな、とも思ったり。

あと西光の息子が延暦寺の末寺につらなる寺とケンカになり、あげくに焼き討ちにするというボンクラぶりを見せ、それに延暦寺が激怒、強訴。重盛さんは強訴の鎮圧に失敗し、神輿(しんよ)に矢を射るという恐るべき失態を起こすシーンがありました。

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コレは酷い。

そしてカメラに移る前から「ヒェェェェェェェェ」と演技して、カメラインした直後にひっくりかえるツネムーの超力演(w

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しかし最近、カメラさんとツネムーの相性があんまりよろしくない。ベストタイミングが捉えられてない(w
もったいないもったいない



けっきょく西光の息子たちは(オヤジさんの力演も虚しく)二人とも流罪(最高罪)になってしまったとさ。

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犯罪者ではあっても、わたしの息子をなんとか流罪だけにはしないで!という親の心はわかるんですけど。

それって権力者の息子は助かるのが前提ってことだよね、というような気持ちで反・平家サイドの訴えもあんまり見ててピンとこない。

かといって清盛さんはアナザーワールドに片足つっこんでて、よくわかんないテンションの中にいるのでピンとこない。

視聴者に入り込むスキがない。

ここらへんがここ数回にわたるソコ知らずの低視聴率の原因かと。

力演なんですけども……。

この前、ディープピープルって番組で、統子内親王役の女優さん、そして明子役の加藤あいさん、時子役の深田恭子さんが男性としての清盛さんの魅力を語るシーンがあったのですが。見事に初期のころの清盛さんに集中しておりました。

番組の中ですこし映像が流れた渡哲也の清盛のような「大きさ」が(演技力の話ではなく、キャラとして)、今回の大河の清盛に感じられないんですよね。

どうせなら最近の清盛、まばたきせずに(羊たちの沈黙の)レクター博士みたいに演じるとかってのも手だったかも、と思っています。


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◇◇◇堀江宏樹の新刊もよろしくおねがいしまーす◇◇◇

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百人一首 うたもゑ

(日本じゃ)世界三大美人なんていわれてる小野小町。でもずっとモテる、恋をし続けるということは、あるいみ「たったひとりの誰か」に出逢えてないってことなんです。平安時代、百人一首に収められた歌人たちの歌をベースに展開する、絵空事ではないリアルにして美麗な恋愛絵巻まんがですー。

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大河ドラマでもそうですけど、江戸時代はなぜ「ああいう社会」なのか? なんで現在でも県民性は「ああいう風」に存在してるのか? …みたいなことが漫画+文でザックリと理解できます☆

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by horiehiroki | 2012-10-27 22:36 | 大河ドラマ | Comments(0)

ポートフォリオのサイトに、

・この前に連載がはじまった「うたもゑ」について
・レビュー記事など、秋以降に発売される雑誌への寄稿
・葵学園などの書籍の発売状況
・アーティスト写真の準備ができました

……などなどの情報を更新しました!

http://h0827.web.fc2.com/


今日は家中のエアコンが最新のモノに変わったよ!
しかしやはりプロの職人さんは違うなー。
by horiehiroki | 2012-10-25 17:26 | お知らせ | Comments(0)

早稲田へ

今日は母校の早稲田大・戸山キャンパスをひさしぶりに訪問。

レビューを書いた映画「マリー・アントワネットに別れをつげて」の記事に掲載するための著者写真撮影と、早稲田大でお世話になった小沼純一先生の授業に飛び入りで参加してきましたー。

たぶん、あんまり望まれてないのに、けっこう喋ったような(笑


※「マリー・アントワネットに別れをつげて」などのレビューは、マガジンハウスの「クロワッサン」(12月10日発売号)に掲載されます


今日お邪魔したのは、文芸・ジャーナリズム論系の授業だったのですね。

小沼先生は「オーケストラ再入門」という新書を上梓されたので、マガハのTさんによる著者インタビューを公開取材というかたちでおこない、出版業界をめざされてる生徒さんの参考にしてもらえれば……という願いがこめられたクラスでした。

インタビュー内容は同じくマガジンハウスの「クロワッサン」に(近日中に)掲載されるみたいです。

あと、クロワッサンのフェイスブックに会の記事や写真があがるかも。

小沼先生には非常にご無沙汰になってしまったんですけども、拙著のあたらしい「源氏物語」の教科書を読んでくださってたり、嬉しかったです。


早稲田の通称:(元?)文キャンもかわったなぁと思いました。


(あいかわらず工事現場だらけですけど)

いまや自分が卒業した第一文学部とか◎◎学部という括りは存在せず、「◎◎論系」などのザツクリしたセクションがある様子。

それに後輩っていっても、もう13、4歳も年下の人々で、ぼくがいたころとは多少違う雰囲気でしたね。

クラスの中でも他のメンバーを主導する生徒さんがいたり。

そして、授業中に寝る人もおらず、退屈そうな顔も見せず(笑

えらい。

たいそう折り目正しいかんじでした。

オーケストラというと、どうしても西洋古典音楽のアレを想像する方がおおいかもしれませんが、今回の小沼さんのご本は、いわゆるオーケストラ(西洋古典音楽のアレ)から、ジャズのオーケストラ、イエローマジックオーケストラ(YMO)などのバンド、さらには雅楽やガムランなどにも言及。

あ、バンドって小型オーケストラっていう意味でしたよね。原義的には。

美学的なことをお話したりもしました。
楽しかったですね。
by horiehiroki | 2012-10-23 00:27 | 仕事 | Comments(0)

うたもゑ 連載開始


10月19日(金)発売の

「本当にあった(生)ここだけの話 」(芳文社)

誌上にて百人一首まんがの「うたもゑ」がスタートしました!

なぜだか四コマ誌。

毎回読み切りの短編を、増刊→本誌 というように月2で連載していくという、ハイペース掲載でございます(笑

しかも来年3月、雑誌未収録エピソードを大量にふくんだ単行本が刊行されるというね。

そのうち・・・ってると、すぐに次の号が出ちゃうんで

おはやめにチェキおねがいします!

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目印はこの表紙です。ちなみに(あかるい)貧乏特集はよく売れるテーマだとか。

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今回は なごんちゃん こと 清少納言のお話です。

恋に恋する強気な乙女ちゃん(笑

こうづき先生の作画がとてもキレいなので是非
ごらんください。

_________________

っていうか、↑のウィキの記事みました?



”読者の投稿ネタを表現するため各作家の力量の見せ所となる”

ってアレー? みたいな。 たしかに和歌って投稿ですけど。

なんだかいきなりページハイジャックみたいで他の作家さんに
悪いなぁ

っておもってたけど、案外、浮いてなかった。


”雑誌のメーンのロゴの「本」と「生」が同じ赤色で統一されているのは、当時人気だったアサヒビールの発泡酒「本生」と間違えて読者が買うことを想定して作られた。”


だれかココにつっこみ入れてやって。

ウィキ、やばいなあ
by horiehiroki | 2012-10-20 09:06 | お知らせ | Comments(0)

1016

金曜日からまた悪質なノド風邪がぶり返し、体調不良に悩まされてました。

日頃、病気しなさすぎるおかげで、どうやって病人になったらいいかわかんなくて焦る。
健康ってなんだったのって思う今日この頃。


作家は基本的に自分の仕事に対しては主役でなければなりません。
座長っていってもいいけど。

打ち合わせだのなんだのって用事を(そう何度も)欠くわけにはいかないので、根性で治す必要がありましたねー。

あすは大事な試写です!



それで今日は洗濯機の具合が悪いので某大型家電店に。不良を起こしてる身体の部分も買い換えることができたらいいんですけどね、とかおもいつつ。

・・・って、今年のノーベル賞のあれこれを調べてると、そんな時代ももう間近なのかもしれません、というような幻想も抱いてしまいます。

そうそう、もうすぐ終了予定の清盛通信にかわって今季のドラマの男女逆転大奥、見てみる予定です。

おもしろかったらレビューしてみる。

この前、「結婚しない」ってドラマを見て、えらくカラー使いが綺麗な作品だな、と。

でも「(結婚出来てない)わたし、誰にも必要とされてないんですよね!」っていう菅野美穂のセリフ、周囲にものすごい突き刺さり方をしてました。

いいドラマです。

でも、もっと、こう、昨日最終回だった「つるかめ助産院」みたく、ポジティブに未婚、非婚について描けないものか(笑 そもそも矛盾してるな 。
by horiehiroki | 2012-10-17 04:08 | 日々 | Comments(0)


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◇◇◇堀江宏樹の新刊もよろしくおねがいしまーす◇◇◇

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百人一首 うたもゑ

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藩擬人化まんが 葵学園


大河ドラマでもそうですけど、江戸時代はなぜ「ああいう社会」なのか? なんで現在でも県民性は「ああいう風」に存在してるのか? …みたいなことが漫画+文でザックリと理解できます☆

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体調不良からこっち、バタバタしています。今だに本復ならず。

さて、今回は趣向をかえまして、これまでの「清盛」を振り返り、その記念すべき視聴率を考察してみようかと思います。
このドラマ、身辺では熱心なファンがおりました。ぼくもけっこう好きでした。しかし、数字は低迷。
数字は、もののけでございます。

原因は清盛という有名なわりには私生活の部分が「謎の人物」を主人公にもってきたことにはじまり、それは色々あるんでしょうが。

「低視聴率なんだぜ!!」ということでしか、一般視聴者を呼び込めないというPR方法に落ち込んでいったことを考えると(それもドラマの最終回間際になると、まったく話題にすらならなくなるというジリ貧ぶり)、

清盛=低視聴率という記憶しか残らないのではないか・・・と危惧するわけです。

清盛はぼくが愛する平安文化をフィクションというかたちにせよ、興味深く料理して見せたドラマでしたから、多いに興味深かったんですけどねー。


さて。




第一回 2012年1月8日 ふたりの父 17.3%


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※いきなりセクシーなタマコ


第二回 2012年1月15日 無頼の高平太 17.8%

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※白河院いきなり死亡



第三回 2012年1月22日 源平の御曹司 17.2%

第四回 2012年1月29日 殿上の闇討ち 17.5%




比較的よいスタートでした。
史実では謎だらけのヤング清盛を、厨二病の少年として描くなど、巧みな演出(w

「王家」の呼称とか、
白河院とタマコさんのご乱行とか、
もののけみたいな摂関家のひとびとのビジュアルとか、
センセーショナルな話題となりうるニュースを投下。

ラストシーンすら「喜びに満ちた」表情で、荒野を馬でかけぬけていく、「江」のラスト。
向井理はよかったですけど、そのハッピー呆けした緊迫感のなさとは対照的で、良くも悪くもなかなかよいインパクトがありました。

つづいて数字についてです。

テーマが何であれ、いちおうは見てみる。
大河ドラマだから…と言えるお客さん。
それがブランドが持つ視聴層です。

潜在的に人口の10~15%弱はいるのだとぼくは推測します。

それにプラスされる数%~5、6%ほどが、
大河には興味はあまりないが、「出演者のファンだから見る」(B)という、
大河ドラマ「だから」見るという層(A)に比べるとじゃっかん弱い視聴者層となりますね。

そして「視聴率が高いから見る」という(C)。これはホントにミズモノのお客です。

「江」「龍馬伝」の視聴率と比較しても同じことがいえるかと思います。

しかしドラマ自体が盛り上がってもAの層が減ってしまってると、視聴率は、現状回復が一杯一杯で、あがらない。

数字が中だるみする、どうしようもないというのが、「龍馬伝」の第二部とか、「江」の中間部から見ても言えるかと思います。

しかし、Bの層はドラマではなく出演者を主に見てるので、ある程度まで続けてみるだけの耐性がついていれば、途中で「捨てる」ということがあまりないのですが。




第五回 2012年2月5日 海賊討伐 16.0%


第六回 2012年2月12日 西海の海賊王 13.3%


「ネタ」として、よくも悪くも、もりあがった気がします。


第七回 2012年2月19日 光らない君 14.4%

第八回 2012年2月26日 宋銭と内大臣 15.0%



ここらへんは敵・味方がハッキリとわかれており、旧勢力にたいして成り上がろうとする新興勢力・平家というわかりやすい構図で魅せました。

さらに7回の源氏物語の引用、8回以降に登場した「台記」を残した頼長のキャラ作り、セリフなど、史実(データ)と創造&想像をたくみに折り合わせた魅力的なドラマを作っていたと思います。


第九回 2012年3月4日 ふたりのはみだし者 13.4%

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第十回 2012年3月11日 義清散る 14.7%

第十一回 2012年3月18日 もののけの涙  13.2%

第十二回 2012年3月25日 宿命の再会 ラ 12.6%

第十三回 2012年4月1日 祇園闘乱事件 11.3%

第十四回 2012年4月8日 家盛決起 - 13.7%

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第十五回 2012年4月15日 嵐の中の一門 12.7%

第十六回 2012年4月22日 さらば父上 11.3%

第十七回 2012年4月29日 平氏の棟梁 13.9%

第十八回 2012年5月6日 誕生、後白河帝 13.5%

第十九回 2012年5月13日 鳥羽院の遺言 14.7%



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怪演で「清盛」をひっぱってきた三上さん演じる鳥羽院の死が、視聴率における巨大なターニングポイントとなっていたのは確実です!

最近の大河(龍馬伝、以降?)に出てくる○○部という区切り、あるいは、それを匂わせるようなイベントをすると、視聴者の中で「もうここらへんでいいや」と試聴に区切りがついてしまう傾向は顕著です。むしろ危ない。

清盛の場合、鳥羽院の死で泣かせると共に、ドラマは保元の乱にむけ、もりあがってきてた記憶がありますが、ドラマの盛り上がりは視聴率に、ほぼ影響しないという事実が如実に伺えます。

最近の視聴者はドラマではなく、キャラを見ている。ぎゃくにいうとキャラしか見ることができていないという、ドラマの作り手側とすれば、非常にはがゆい状態かもしれません。

つまり数字を取ろうとするのであれば、大河はドラマでいうより、大河キャラ図鑑であるべきなんでしょうねー。

おもえば、NHKのドラマで好調だったとされる「梅ちゃん先生」はドラマというより、キャラ図鑑だった。ドラマとしてのドラマ(「カーネーション」)より、梅ちゃんが強かったことを考えると、キャラ図鑑はドラマ作りのひとつの柱として言えるとおもいます。

さらに「清盛」の場合、鳥羽院や、頼長さん、後白河さん、そして禿といったエキセントリックな演技・ビジュアルのキャラの登場の瞬間に数字が上昇する傾向が多いにありました。

というか、他のドラマより強い傾向を示しました。

本日10日、再来年の大河は岡田准一演じる黒田官兵衛の話になりますが、こちらも戦国キャラ図鑑にしていくべき、なのかもしれませんな。「偉大なるイロモノ」になれ、ということでしょうか。

目薬大名・黒田。




第二十回 2012年5月20日 前夜の決断 11.8%

第二十一回 2012年5月27日 保元の乱10.2%

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第二十二回 2012年6月3日 勝利の代償 11.0%

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第二十三回 2012年6月10日 叔父を斬る 11.6%

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第二十四回 2012年6月17日 清盛の大一番 12.1%

第二十五回 2012年6月24日 見果てぬ夢 10.1%

第二十六回 2012年7月1日 平治の乱 13.2%

第二十七回 2012年7月8日 宿命の対決   11.7%

第二十八回 2012年7月15日 友の子、友の妻 11.2%



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保元の乱ー平治の乱はこのドラマのコアとなるべき部分でした。

鳥羽院の死までの、エキセントリックな色恋絵巻+「カムイ伝」ばりの階級闘争のドラマとしての清盛はなくなり、武士としての清盛が描かれることに。


しかし残念なことに、武士としての清盛は、たとえば戦国時代とか幕末の武士という視聴者の考える武士とはやはりまったく違うわけです。プロトタイプとしての武士ですから。

「清盛」というドラマの独自性は消えていった気がしますが、脚本はもちろん「作品」としてなかなか頑張った、いい展開が続いていたような気がします。


第二十九回 2012年7月22日 滋子の婚礼 10.7%

第三十回 2012年7月29日 平家納経  11.4%

第三十一回 2012年8月5日 伊豆の流人 7.8% 


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このあたりから、平家の貴族化がすすみ、平安時代の文化を紹介するような色彩が強くなります。しかし前半部のような「カムイ伝」的色彩に欠けるため、平安時代が好きな人にしか受けなかったのかも。

そして大河史上初の「一桁」を記録した、問題の第31回は、日本勢大活躍のオリンピックとモロに被った視聴率。

しかし、これも第三部の開始だったことを考えると、ここからニューシーズンでっせ!というアピールは既存の視聴者層が離れるための口実を与える、不利にしか働かない条件のような気がします。
それでも○部制にしていのであれば、ここのタイミングで強力な、魅力的なイロモノのキャラを投下するべきなんだと思いますね。


第三十二回 2012年8月19日 百日の太政大臣 10.7%


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※松田聖子ディナーショー開催

第三十三回 2012年8月26日 清盛、五十の宴 9.3%

第三十四回 2012年9月2日 白河院の伝言 11.1%

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※清盛君重病につき、最初期メンバー、いきなりの再登場

第三十五回 2012年9月9日 わが都、福原 10.5%

第三十六回 2012年9月16日 巨人の影 10.1%

第三十七回 2012年9月23日 殿下乗合事件 10.5%

第三十八回 2012年9月30日 平家にあらずんば人にあらず 14.3%

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話題すぎる禿

第三十九回 2012年10月7日 兎丸無念 9.7%


清盛さんが現役をしりぞき、ドラマと平家自体が停滞を如実に見せはじめた、というのが今日このごろ頃です。

これくらいの数字こそ、平安時代の文化(をリメイクしたものにせよ、平安という時代)に興味がある層といえると思いますね。

歴史ファンの中でも戦国とか幕末は鉄壁なんですけど、それ以外の時代に興味をもつ層は少ないです。サラリーマン社会だからですかね…。

三十八回が高視聴率を記録したのは、NHKを見ているとながれる番宣での「平家にあらずんば…」というセリフの有名さもあったでしょうし、異形の禿軍団の登場のインパクトも強かったと思います。

このあたりになると、清盛の潜在的な視聴者層は、AとBの両方の層で10%までに減少。視聴率がひくいから見てみるという、C層のいわば逆版のお客も、もはやいなくなりました。

お客をよべるような濃いキャラ&演技者さんがつぎつぎと消えていくなかで、どう最終回まで乗り切れるか?というお話になってまいりましたな。

Bについては、そうですね。今、過去の写真を「イメージ」で色々貼り付けてみたんですが、ほとんどのヒトがもう出演していません。さらに、現在では、個人的にはBの層よりAが減りつつある?という感覚があります。

逆に言うと、これにマイナス数%した数字が、現在の大河ドラマというブランド自体がもつファンの数ということになるといえますかね。


みずからネガキャンを展開、じつは面白いとしってもらい、集客につなげようとした努力は独創的ではありました。そして、それゆえに清盛、ひいては平安文化のファンになったヒトもたくさんいてくれました。


ちなみに、こちらの「清盛通信」、えんえんと書いてきましたが現時点での”瞬間最高来場記録”の記事は、

文句なしで前回の「禿」です。


一晩だけで400人以上来場者があるという日もあったよ!

こんな細々としたブログに!

ちなみに「江」のときは、こういうことは一切ナシ。

「清盛」のファンは、相当にマニアックな日本人であるといいかえることもできますね。

そして、検索→うちのブログに来てくれる清盛のファンは知りたいという気持ちが強いヒトたちでした。
つまり、作り手にたいして反応を返してくれるひとたち。
実はめったにいません。こういうヒトたちは。

清盛はコンテンツとして大変に成功した作品だったんです。



・・・ということで、兎丸無念のレビューはまたそのうち。
by horiehiroki | 2012-10-10 23:45 | 大河ドラマ | Comments(0)

初・点滴

20年ぶりくらいに昼間も寝なきゃいけないくらいの酷い風邪。

土曜日も営業してる総合病院が近所にあるため
かかってきました。

きばらしにブログ更新です。
by horiehiroki | 2012-10-06 14:24 | 日々 | Comments(0)

平清盛(30)~禿


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◇◇◇堀江宏樹の新刊もよろしくおねがいしまーす◇◇◇

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百人一首 うたもゑ

(日本じゃ)世界三大美人なんていわれてる小野小町。でもずっとモテる、恋をし続けるということは、あるいみ「たったひとりの誰か」に出逢えてないってことなんです。平安時代、百人一首に収められた歌人たちの歌をベースに展開する、絵空事ではないリアルにして美麗な恋愛絵巻まんがですー。

藩擬人化まんが 葵学園


大河ドラマでもそうですけど、江戸時代はなぜ「ああいう社会」なのか? なんで現在でも県民性は「ああいう風」に存在してるのか? …みたいなことが漫画+文でザックリと理解できます☆

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台風が関東を暴風域にしてたのと同時刻の放送でしたね。
ついでに地震まで東北でおきて
テロップ入りすぎ。

ということで、今回の画像は前回「殿下乗合事件」の
「次回予告」からでございます(笑


・今回のまとめ

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平家にあらずんば人にあらず。

平家にあらずんば人にあらず(大事なことなので二度言いました) BY 最近、真っ黒なキャラと化した森田剛


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むしゃむしゃ BY 法皇


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元服なさった高倉帝のもとに平徳子が入内。

高倉帝が美しいと当家では評判でした。
帝の装束はほかの貴族たちと違い、ゆったりとしたスタイリングになってるのが
おわかりになるでしょうか?
基本的に後ろに、裾を長くひきずったりしますね。

こういうスタイリッシュかつ
美しい映像を残せたのは「清盛」の
大きな功績だったと思うのです。


それで今回は、禿(かむろ)についてお話しようかな、と。

最近、自分が「うたもゑ」って企画で平安時代の世界を漫画にするお手伝いをしてることもあって、画像や映像にすることのリアルさと史実でいうリアルの違いについて凄く感じてしまいます。

たとえば、平安時代、畳はひじょうに高価なもので、しかもヘリというかフチの柄が身分によって制限されました。

そういう議論をしてたんですけど、四位とか五位のレベルの「普通」の貴族(という表現が正しいかどうか知りませんが)が座ることのできる畳べりは無地で紫色なのです。


でもそれを漫画にしてしまうと、ぶっちゃけ、ドラえもんなんかにでてくる昭和の庶民の家の畳、もしくは借り家ぐらしのアリエッティ的なサムシングになるわけです。われわれの感覚では。

江戸時代などに描かれた百人一首の絵では、そんなに高くはない身分の人がすわってる場合も、畳べりが無地ということは少なかったりする印象がありますね。

だからこそ、読者に、無地のヘリの畳をリアルとして感じてもらうことは難しい…。

そういうことを、今回強く感じたのが、「禿(かむろ)」の存在です。

現代の語感では、禿 イコール 子ども だよね、と考えてしまいますね。

(清盛で演じてるのは女性ですかね??)

とにかく、基本的に「若い子」たちが出ています。

赤い装束の禿、禿童自体が、史実としてほんとうに居たかどうかはよくわからないというしかないようですが、彼らは(ドラマの中でも)平家を貶めようとする者たちを片っ端からとっちめる秘密警察をしています。


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そしてあの衣裳ですよ。赤い羽根募金をしまくったんでしょうか。

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衣裳といえば、なかなかよい靴を履かせていますね。これは基本的に貴族(成人男性)の靴に近いかな。武官とか、束帯を着る時にはこういう靴を履きます。実物はもっと革がゴツゴツ浮き上がってる感じのブーツみたいなものです。現在ではなかなか手に入らないそうです(八條先生に前に伺いました)



平家の赤い禿とはいえ、いくら束になってかかってこられたとして、八条院様にお仕えする男が「フギャアアアアア」なんて声を上げることって現実的には考えにくいですよね。しかも何回も。画面に映ってないところで。アニメじゃあるまいし。何されてるんだって話です。


でも、子どもの服を着た、くっきょうなオッサンだったとしたら……ですよ。

それは、あり得る話なわけです(w

禿という、「童子」な存在だからといって、史実でいえば、本当に彼らが子どもだったとは限らないのです。

一番有名なのは、牛飼い童子の例。

牛飼い童子は、その名のとおり、本当の子どもだけでなく、子どもの姿をしたおっさんがやってる場合がありました。

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つまり、大人になっても牛飼い童子という仕事をしているかぎり、彼らは子どもと同じ髪型をして、子どもと同じ服を着て、歩き回っていたわけです。

その髪型・衣裳というのが、神木クンが演じてる、いまの義経みたいな感じです…。あれをおっさんがしてる様を想像すると、けっこうキツイ。

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でも絵巻物なんかには散見される姿ですね。


しかし禿としてオッサンが出てきた時、視聴者は納得しないでしょうけどねぇ。

なお、童子の姿をしなくてはいけなかった大人の例として、

八瀬童子(やせのどうじ)も思い出されます。

八瀬童子は最澄が退治して後、使っていた鬼の子孫という説もあるみたいですが、天皇の輿を担ぐ。天皇の棺を担ぐ。そうした力仕事をする男たちは、成人後もポニーテールの子ども姿を保ち続けたそうです(主に中世の話)。

あと鵜飼いなんかも子ども姿のままだったとか。


こうした子どもの姿のままの大人を、大童と呼ぶ場合があります。

大忙しのことを、「おおわらわ」といいますが、それもこれも、

”元服以前の男子年少者はなにもかぶらず,頂を露(あら)わしたままでいた。これを童(わらわ)といい,年齢的には成長していても,加冠の式を経ない者は大童(おおわらわ)と呼んで,一人前とはみなされなかった

ということが原義。

それから、”(戦場で一生懸命なので)髷(まげ)の結びが解けて髪がばらばらになっていること”→”大忙し”の意に転化していったようです。

僕もこの前、新著「天皇愛」の撮影で冠をかぶせていただきましたが、それまでは「大童」だったんですね(笑


9月26日発売の「一個人」、源氏物語入門特集内にて、ぼくが執筆した原稿が
掲載されてました。バタバタしてて告知するの忘れてた…。

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表紙はコレです。

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記事はコレ。クレジットが白地の扇に白文字で堀江宏樹その他と入ってるので分かりにくいです…
by horiehiroki | 2012-10-03 07:01 | 大河ドラマ | Comments(0)