作家・フリーライターの確定申告、最後の大山(1)
2011年 01月 06日青色申告で65万円控除を受けられるかを探ってきました。
しかし、ここ数日、ものすごい大山にぶつかってました。
何度大山にぶつかれば許されるでしょうか・・・
青色申告、煩雑なルールはあったにしても
弥生会計ではデータの入力さえ終われば、ボタンひとつで、
青色申告に必要な貸借対照表などなど、いろんな必要書類が
自動的に出てくる!と期待してたんですが、
まったく違いました orz
・・・甘かった・・・ 弥生が操作にひじょーに
クセのあるソフトだということを
(すくなくとも、感覚ですいすい動いてくれるソフトではありません!!!)
もう忘れていたのです ←なんとなく画像いじりソフトのフォトショップに似てますネ
ーーー来年になると、自分もさっぱりやり方を爽やかに忘れてそうなので
最後の大山(貸借対照表など、65万円控除に必要な提出作成)について記す前に、
おさらいしておこうと思います。
まず、
・原稿料・・・原稿を編集者にメールした日などを目安に、「売掛金」として扱います。
・源泉所得分・・・(1)「仮払源泉税」(http://hirokky.kyotolog.net/Entry/246/を参考)という
区分を自分で作らないといけませんでしたね。
これはややこしかった。情報超すくないし。
各会社ごとの「売掛帳」を作成した上で、
たとえば1月10日に原稿をXX社に送付し、
2月25日、XX社から5万円(=源泉徴収後45000円)がふりこまれたら
「売り上げ」として、1月10日、50000(売上金額欄)
「仮払源泉税」として2月25日、5000円(回収金額欄)。
「普通預金」として2月25日、45000円(回収金額欄)・・・などと、記載します。
残高が毎回「0」になるようにしていくのがポイントですが、
ややこしいので、時々まちがうことが多いです。
そうすると決算したときに(あとで説明)「売掛金」にマイナスがついてしまいます・・・。
これ、お金を回収できませんでしたというサインで、実際にそうではないかぎりは
誤った表記、ということです。売掛帳を確かめて、(売掛金)残高が毎回「0」になってるかを
各社ごとにチェックしていくしかありません・・・
△1月になったらすぐにやるべきことが、売掛帳のチェック!
ちゃんとやってるはずなのに、時々記載がババーンと失敗してます。
一度失敗すると、ずっと売掛けがマイナスになってるので、
簡単に発見するコツは、売掛帳の各社ごと、12月をチェックすること。
・経費・・・弥生会計では、作家に必要な「資料費」などが選べません。
本/雑誌は、新聞図書費。
(原稿をかくための、”取材”としての)映画鑑賞・演奏会・芝居などなどは、
「諸会費」として仕分けしましょう。
ちなみに弥生の場合、「諸会費」などは「その他経費」として
「損益計算書」(青色申告に必要な書類のひとつ)に
記載されるようです。※損益~については、また後ほど説明します
・国税還付金・・・確定申告後、1ヶ月ほどで振り込まれるお金のことです。
「仮払源泉税」1年分ということになります。
国税還付金は、振り込まれた日づけで、事業主借 として帳簿(預金出納帳)には記述。
ちなみに作家の場合、「事業主借」って区分は、これくらいしか使わないかも!?
・「事業主貸」とは? ・・・ 仕事をして得たお金を、
仕事用の口座から外に持ち出す時に使う区分です。
案外色んなときに使います。
たとえば・・・
■自分のプライヴェート用の銀行口座(定期預金など)にお金を移動させる。
だけでなく
■生命保険料・社会保険料についての支払いも、事業主貸 扱い
となるようです。
社会保険・生命保険の類・・・自分は4月に一括でおさめています。
これについては先ほど書いたように「事業主貸」で記載
念のため、「生保」「社保」などと説明をしておきましょう。
弥生の場合、経費として「生命保険料」という区分が選べて、
日本語的には非常に ソレっぽいんですが
そうすると、「控除」の科目としては扱えなくなるので、
あくまで「事業主貸」で記載しましょう。
控除>>>経費
です。
同じお金払ってても、控除は必ず認められるのに対し、
経費は認められない場合があります。
・雑収入・・・ 同人誌の収入などのことです。手売りなどで、源泉徴収されておらず
なおかつ利益が20万円まではあえて申告しなくてもOKみたいですが。
逆にいうと、同人誌収入とかオークションとかアフィリエイトをやってる人いがいは
作家・フリーライターは「雑収入」の区分を使いませんので注意しましょう。
・・・ということでした。
これをボンヤリと見てる方、1日も早く作業をはじめましょう。
簿記経験者である以外、洒落にならないくらいに、ややこしいです。
自分は10月末に作業開始しましたが、いまだ、終わってません。
ちなみに赤字、太字、で書いてる部分は、最近、ようやく
わかったことです orz
お金のコトバについて知悉するのは
ヴェルサイユのエチケットをマスターするよりも
複雑怪奇ですよ・・・!