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お江与通信(8)~大河ドラマ「江」

大震災のおかげで、1週間、放送が飛んだ「江」。

お江与通信も1週間お休みをいただきました。

しかし再開第一号のタイトルは「わかれ」。



われわれが「江」というドラマに期待するものが

全部つまっている内容で、おもわず熱い涙が・・・・・・。



江たちの母である、お市の方が自害を選ぶまでが

描かれます。鈴木保奈美さんの熱演が光る回でした。



そして、
ヨン様の中の人が、石田三成とは・・・!



にも驚かされた回でした。









戦国時代は前期と後期で色々とトレンドが変わっています。



信長おじさまが「カッコいいから」という理由で(?)

つくったような巨大な天守閣もだんだんと

特色を変えていったし



(黒漆の外壁というのは、

軍事的には攻撃の対象となりやすく

しかも、燃え上がりやすく、

天守など作ったほうがむしろリスキーでした。



殿様はその1階に住んでたことのほうが

多かったわけですし。



ちなみに通常、高いところにいたがったのは

信長さんとか戦国中期までの

”ヤンキー=バサラ魂”が

メラメラ萌え立ってた時期の特色



今もニューリッチの金もちってタワーマンションの

てっぺんに行きたがるでしょ?)



話がじゃっかんずれましたが、

敗軍の女性についても扱いのトレンドが

この頃、一気にかわりました





お市の方の自害は、落城と共に

その武将の家族の女性も死ぬ・・・という

「戦国の掟」を作った「一大事件」だとも言われています。

そう、それまでは夫と共に死ぬ妻などはむしろ

珍しかったのでした。





敗軍の女性の命も奪った最初の例とされるのは、

一説に平安時代、
1051年の前九年の役のことです。

源頼義による東北の阿部氏攻撃の際、

阿部側が先例に従い、籠城先から女性を出してきた際

(食料が早くに減るから)、源
頼義は彼女たちを保護するどころか

皆殺しにしています。




しかし、これは異例中の異例だそうです。

なのに、お市の方がなぜ、柴田勝家(1年も一緒にいなかった)と

自死することを選んだか。

史実だけではよく分からないのです。

ただ、今回の「江」ではそのあたりの謎を美しく、しかし悲しい

女の決意として描いておりました。



鈴木保奈美さんの眼差しの強さに

打たれましたです



目は心の窓とよく言ったものです



昔の高貴な女性ということでお市さんは言葉尻が

いちいち男前です



「母を許せ・・・」



「ああ、会えるぞ!」



とか。



今回は、脚本もすごくよくて、

うまいこと先夫・浅井長政への想いと

今の夫・柴田勝家への想いを

まるで別の引き出しに収納するかのように、

上手く、美しく描いてたなぁ・・・。

そうすることで、

「昔の男も好きだったけどアナタのことが今は好き」

とかそういう俗なまとめかた・理解のされ方を避けることが

出来ました。

人間、土壇場では想ってることしか口には出来ないから

ああいう言葉をもらえれば、柴田勝家パパも本望だったでしょう



とりあえず「許せ・・・」のお言葉を

一度くらい使ってみたいものです(w



そのためには、キャリアとステイタスを

お市様クラスになるまで積まねば(笑



あいかわらず、岸谷五朗さんの不安定な感じが

あれでしたけど、ちょっとアレな豊臣サイドの光に

石田さんがなってくれるのでは、と。



そして次回からはハギーと茶々との絡みを期待します

これ、たぶんベストカップル賞になると。





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by horiehiroki | 2011-03-20 02:25 | 大河ドラマ