浮世絵ミステリー 写楽~天才絵師の正体を追う~

写楽スペシャルを見てました。



浮世絵ミステリー 写楽天才絵師の正体を追う~。



昨年、ギリシャで写楽の真筆の肉筆画が発見されたのことです。

これは極めて貴重な発見でした。



浮世絵は彫り師が、オリジナルの肉筆画をもとに線をほっていくので

その時点で、絵描きの線のなまなましさ=個性は消えます。

しかし、肉筆画の線を分析すれば、もしかしたら

誰が写楽だったのかを突き止めることができるかもしれない・・・!

というヒントが与えられたというのです。



これまで、写楽だったと噂されてきたひとの中に、

有名画家のPNだったという主要な説にまじって

能役者に、斎藤十郎兵衛という人物がありました。。



他には、蔦屋の主人本人説とか。



一般人でいうと、それ位だそうです。



しかし、あのディフォルメのすごさを見ると、

素人が書いたとは思えない。



喜多川歌麿とか北斎とか、色んな人が実は写楽だったのでは?

といわれてきました。



これらの説について検証が加えられました。



蔦屋の主人は、絵に描かれた歌舞伎が上演された年には

すでに亡くなってるので、時が合わないため×



喜多川歌麿も、(写楽は女形にたいして、

イケズなんです。女装ってわかるように描いてる。

ホントはそういう絵をファンは求めてないんですが。

だから、写楽=歌麿絶対に違うと思ったけど。

歌麿は「女」が大好きですから、女形も美しく描くのです)





もちろん北斎も、線の描き方の側面から×





写楽の生の線は、スッと勢いのある写楽、歌麿の線とは

まるでちがって、紙にじゅんじゅんと墨をにじませながら、すこしずつ、

書き進んだモノでした。



ということになって、

残るのが斎藤十郎兵衛だそうです。

ここまでが番組最初の25分。



ほ、ほかに選択肢はないの!? とは正直おもいましたが・・・



学習院教授の小林忠さんの知見がすごかった。





さい+とう+じゅう(しゅう)+ろう+べえ 斎藤十郎兵衛







とう+しゅう+さい  東洲斎





というふうに、アナグラムとして名前を織り込んだのでは・・・?

との仮説には驚きましたです

うーん、アリかもしれない。

写楽は第一期、第二期、第三期(+第四期が少々)と、

10ヶ月ほどしか活動しなかった人なんですが、

作品を出すたびに作風が変化していってます。



これを劣化と取る人は専門家にも多いようです。

今回の放送では、

写楽が売れなかった(あるいは売れなくなっていった?)

というのは作品が刷られた紙の質からも

推測されうるかな、と

思いました。

あるいは写楽自身が10ヶ月ほどの活動期間で

140枚以上の作品を作るということで、摩耗してしまったのかも

しれませんが。



最初は雲母が入った高級紙に擦られた大型新人



売れなかったので、どんどん紙がペラくなって、画面もちいさく、狭く

一般ウケするモチーフ使い、構図になっていって・・・・・・



10ヶ月でフェイドアウト。



少年ジャンプとかで大きくなれなかった漫画家みたいですがな。

メジャーデビューはしたものの、という。





いろいろと面白い番組でした・・・

創意工夫とものすごい執念で子孫が住んでたところまで

つきとめていく、行動力をもった学者って凄いなぁ。

格の違いをみせつけられました。








by horiehiroki | 2011-05-08 23:22 | テレビ