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まんがで読破の「純粋理性批判」





「なでしこ」本の圓尾さんから、またご本をもらいました(w

まんがで読破は彼のライフワークではないかな。

この本、よく出来てておもしろいです。



読ませる工夫もありますね



「世界とはなにか」という命題に興味をもちはじめる

高校生たちを主人公に、地学のメガネっこ先生を哲学教師に据えて

特別講義がはじまるという手段をとっています。



それだけならともかく、章が何個かあり、その章ごとに

前の章のまとめと、これから語られるべきテーマについて、

ざっくりとした解説があります。これが理解を助けます。



これはストーリーっぽい構成を導入してるからできることで、

ふつう哲学の概論書みたいなのを読んでいても、

この手のコーナーを書籍では作りにくいため、

けっきょく雪だるま式に「?」が大きくなって。



最後までよんでも、頭にのこることって

残念ながら少ないんですよねー



何度も同じ本を読む習慣は自分にはないし。

たんに怠惰なだけかも(笑



しかし、若者の特権は野心的なことでありますから

カントおよびヘーゲルって

ドイツ哲学の最高峰だ、ということは

素人でも知ってて、それなら読んでみよう!と

学生時代にチャレンジした記憶が・・・。

一番最初は高校生の時で、惨敗(w

つぎは大学1,2年くらいだったかなあぁ



結果?



今でもカントについてはその日課の散歩が時間通りで

時計よりも正確といわれていたことと、

「ア・プリオリ」って彼の提唱する概念の

ひとつの名前(イタリア語)が

ラヴィオリ(料理)に似てるとかろくでもない

記憶しかないです・・・(ダメじゃん!



・・・が! 



こうやってすべてが絵解きされて、

解説されてると、なんとなくでも

掴めました。



おもしろかったのがカントの認識論です



・「物自体」とは、もののあるがままの姿 (※神以外には、ものそのものは捉えられないとカントはかんがえる)



・「現象」とは、私たちに対して現れてくる姿(※人間には、現象としてしかものを掴むことはできない



「経験的直観」に先立つ、つまり、ア・プリオリなものとして

空間と時間があり、それを窓口にして人間はものを認識する・・・

というあたり。



まずカントの思考のシステムをそれこそ「認識」する。



それが一番大事で、基本なんだけど、そこにすら

たどり着けない場合が多いのが哲学というものです



小説とか文学のたぐいとちがって、意味を取るだけでなく

理解しないとダメで、この理解の必要性が大きなネックになる。




だから、まんが版というのは助かります。



あとカントは神の視点による哲学(※正確には「形而上学」)ではなく

人間の視点による哲学を打ち立てていったんですよね

(ここらへん、大学時代に読みました。おぼろげな記憶が・・・)



「道徳をうんぬん」っていうあたりが、学生の頃は

あやしげに思えて、読み飛ばしたけど、今よむと

彼もあの時代のヨーロッパの人だったんだなぁっとか

色々考えるのでした。



この「まんがで読破しりーず」、とくに哲学系の本は

すぐれたガイダンスになると思います。

むかーし読んでみたけど、カントが何をいってたか、イマイチ覚えてない。あるいは哲学自体にばくぜんとでも興味がある。

そういう人にはかなりお勧めです。

休憩なしでも、すぐ読めちゃうから、頭によけいに残りやすいです。





by horiehiroki | 2011-08-01 01:29 | 読書