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幕末志士の愛と性

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フライデーでは「幕末志士の愛と性」ってタイトルだったかで

書いたコラムがあったんですけど、それの原稿整理をしてました

10月に発売される新書向けですね。

でも改めて思ったんだけど・・・

今の日本の政治家はダメだとか、首相があかんとか

みんな口々に言ってるでしょう。その前の自民党の時代も

イタリアで泥酔記者会見とかやったりする大臣さんがいましたよね



でも、歴史を知ってみると、いかに偉人として祭り上げられようと



明治時代の政治家の



ダメ人間っぷりは



ケタ外れに酷い
という真実に気づくわけです。





どれくらいダメかっていうと、初代の総理大臣の



伊藤博文は女あそび



(それもお金でなんとかなる



職業女性とのあそび)



が唯一の趣味と公言
してるし、



明治天皇にも「伊藤いいかげんにせんか!!」ってたしなめられるくらい(しかも聞かない)だった、



色魔ですし、



第二代の総理大臣の



黒田清隆は殺人犯




(しかもたぶん二人殺しました



なんですよー。



一人目の犠牲者は、彼が北海道でお勤めの時に出ました。



例によって泥酔したキヨタカは大砲付きの商船(というものが海賊対策としてありました)を飲酒運転、バカンバカン撃ってたら人にあたって死なせちゃった→大金と、政府のお役人様という身分の高さで示談に持ち込む・・・というそれは鬼畜な解決法を。



それでも総理大臣になれたんだから。

当時の善悪の基準はどんだけゆるいんですかという話。



命って軽い軽い



二人目は自分の奥さん。



これはキヨタカ30歳の時。前途ある政治家として(笑)、こちらは認めずもみ消したという話があります。



諸説ありますが、逆玉で結婚した、お嬢様の奥さんの清(キヨ)さんが、カサ高くかんじられたんでしょうかねー。

ちなみに坂本龍馬が、えらく黒田のことを好人物として買ってたらしいんですけど。龍馬さんの人物評はあんまりアテにはなりません。単純にこいつと飲んだらすげーぜ的な渋谷の不良の台詞だと思ってたほうがいいかも・・・



・・・話がずれましたが、キヨタカが「オオーイ 今かえったぞー」っていっても、清さんが迎えに出てくるのが遅かったそうです。

もともと酔っ払うと刀を振り回す趣味のあったキヨタカですから、肩から袈裟にバッサリ、妻を切っちゃったんだって☆ 



ちがうよ、妻は肺病で死んだんだ! 

って主張したいキヨタカは



自分の名誉を証明せんがため、



わざわざ妻の遺骸を掘り返して
(苦笑)



検屍もさせたそうだけど、当時の警察トップもキヨタカの息のかかった人



物だったし、たぶんクロだと思います。



キヨタカには、「自由は死せず」の板垣退助先生との白昼堂々全裸相撲事件もあったなあ。



もう何をやらしてもスキャンダルな人の方が多いわけで、こういうのに比べたら、ナオトさんはホントによく頑張ってると思うんですが。



今のままでは日本は滅びる!とかみんなよくいうじゃーないですか。

でもさ、滅ぶとしたら今までにぜったい滅んでるって思います。

昨晩原稿書いてて、あらためて日本は大丈夫だと思った。

これでも日本人は確実に進化しているんですって(w



まぁ、サルがヒトではなく、ねずみが小綺麗なラットになったくらいでしょうが。


by horiehiroki | 2011-08-07 19:45 | 歴史・文化