江 秀忠 初夜
2011年 08月 08日そういう記録は特に残ってないと思うので、ご愁傷様ですが(w
あ、でも山本博文さんが『殉死の構造』という本の中で
書いてますが、秀忠さんが亡くなったあと、殉死したのは
たった一人の男性でした。
そしてその人を山本さんは秀忠の男性の恋人だったのでは、と(w
戦国時代に殉死の風習はとくにありませんでした。
一人でも生き残れるように戦うのが戦国武士道としたら、
太平の世の武士道は「死ぬことと見つけたり(葉隠)」ですから、
おもしろいもんです。
そして太平の武士道では、殉死=主君への愛の告白行為なんですね。
そーれにしても秀忠さん効果ものすごいなぁ。
筆者の感覚でいえば・・・
浅井の小谷城が陥落したあと、カタキの秀吉のもとに三姉妹が引き取られるとこまでが、スタートから2月くらい。
3月はじめで、「それからX年のちでございます(鈴木保奈美)」
って感じで、美しく成長した三姉妹、そして淀は秀吉の愛をうけいれようとしている・・・というような風景から女のドラマが本格的にスタート。
3ー4月で江の2回の結婚と、淀の、さらに初のお話など。
5月ゴールデンウィーク前に、秀忠さんと結婚させておければ、ここまでダレることもなかったであろうに・・・3ヶ月ほど遅いですな。
その3ヶ月を、ついやして関ヶ原の戦い、それから大阪夏・冬の陣のあたりの葛藤を丁寧に描けばいいのですが。
闘いというより城の中の女たちの心理ドラマにすればよかったのに、今のペース配分でいうと、江と初が菓子をほおばっていた時間と、戦の時間が等価なものになっちゃう。それはむしろ狙ってたんだとは思うんですが。
前の篤姫の時にプロデューサーさんからお話を伺ったけど、
じっくりとヒロインの成長を描こうとした、それが今回は裏目にでたかも。
いわゆる「普通の大河ファン」が全部離れてしまった後に盛り上がってきてます。
今後、巻き返せるといいのですがー。