乙女の美術史 ゲラチェック
2011年 08月 23日世界編→日本編という順番ですが、両方とも同じくらいに面白いです。百人一首の本を仕上げたあと、まだぜんぜん回復してないというのに、よく、こんだけの量を1ヶ月弱で書き上げたなぁ、と半ば自分に呆れたり。
そうそう、原稿を仕上げてから、しばらく経ちますと、いろんなことを忘れます。これがいいのです。
自分が書いたとは思えない位良くできてるところもけっこうあって(いや、自分で書きましたよ?)、逆の部分もあって、あおくなって修正したりしましたが。
出来上がってからしばらくすると、自分の原稿を読んで笑ったり、しんみりしたりできるものです。
とくに世界編の近現代の章はいろいろと考えさせられるナァと思いました。ロダンという師匠/愛人と「戦った」カミーユ・クローデルの本当の敵は、母親だった・・・とか、ホントに。彼女はいったい何と戦い、何を残そうともがいたのか、とか。
考えさせられまくってしまいます。
芸術は世間と個人の軋轢から生まれるものではないんですね。つくづく思います。
いろんな価値観との摩擦、持て余す自分のプライド、認められない「本当の自分」・・・・・・この苦しみは、時代、地域関係なく、感じる心を持った人間には避けられないモノなんだナァって思いました。
いつも辛口の親にもゲラ、読んでもらいましたが、「今回のはスラスラと読める」・・・と奇跡的に(?)、わりと好評です。
というわけで、乙女の美術史、11月の発刊をお楽しみに☆