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芸術新潮 9月号 ニッポンの「かわいい」

 



芸術新潮 9月号 

ニッポンの「かわいい」 ~はにわからハローキティまで~ 

を興味深く読みました。



日本人特有の「かわいい」って感じる感性、「かわいい」に価値を置く感性を、その美術史を通じてさぐろうという意欲的な内容。



・・・ただし、「かわいい」ってどう考えても、日本人に浸透したといえるのは、せいぜい近世以降(江戸時代以降)の価値感だと思う・・・。





日本だけでなく、世界的にも。枕草子には「うつくしきもの(かわいいもの)」として、瓜に書いた子どもの顔とか出てたけど、平安時代は日本は全世界にさきがけて武装解除して太平だったからねー



日本の「かわいい」は何回も断絶してるのですよ。

「かわいい」が連続してるっていう仮説は面白いとはおもうが、「かわいい」に価値がある文化って、太平とおりこして、爛熟の時代とかじゃないと生まれ得ないと思った。ぼくは。



「かわいい」は、日本であろうが、どこであろうが、相対的なものにすぎないと思う。



埴輪の目、あれを黒目がちな瞳だと思う感性は、「かわいい」時代である今のわれわれの感性にすぎず、あれをただの空洞として考えたら……埴輪なんてムンクの叫びと同類になっちゃうもん。





というようなことを議論することができて、有意義な特集でした。





特に今年の芸術新潮は、五百羅漢図 とか仏像とか

硬派な特集が際立ってたんですけど、今回はけっこう意表突かれたですね!

女子大生と教授の「ぼくはこれを、かわいいとおもうんだけど!」「・・・・」という攻防戦とか、手に汗にぎりました


by horiehiroki | 2011-10-12 16:17 | 読書