平清盛(4)~センターポジション争い


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◇◇◇堀江宏樹の新刊もよろしくおねがいしまーす◇◇◇

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百人一首 うたもゑ

(日本じゃ)世界三大美人なんていわれてる小野小町。でもずっとモテる、恋をし続けるということは、あるいみ「たったひとりの誰か」に出逢えてないってことなんです。平安時代、百人一首に収められた歌人たちの歌をベースに展開する、絵空事ではないリアルにして美麗な恋愛絵巻まんがですー。

藩擬人化まんが 葵学園


大河ドラマでもそうですけど、江戸時代はなぜ「ああいう社会」なのか? なんで現在でも県民性は「ああいう風」に存在してるのか? …みたいなことが漫画+文でザックリと理解できます☆

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フンドシって、今やクラシックパンツって
いうらしいですね・・・
「ボリューミー(正しくはボリュミナス)」
と同じく和製英語だと思いますが(笑

今回は、そのクラシックパンツ(CP)映像の
登場までなんと15分くらいあったのが
画期的だったといえます。

まさに忠盛パパ(中井貴一)が
「帝の側近」こと殿上人となり、
御所の建物に入ることが許されるようになった
という格式に合わせた演出でしょうか
っていうか、その忠盛パパの昇進祝いに
CP祭りが忠盛邸の庭で開催されてた・・・
のですけども・・・・・

忠盛パパの昇進の影には、タマコさんとの
関係になやむ鳥羽上皇の懊悩の日々があり、そこに忠盛がつけ込んだんですね。
実は大金持ちの忠盛パパは、資産を生き金に変える才覚のある男でした。
三千院に似た、寺院を建造したのです。

そしてホトケに救いを求める(ワラをも掴みたい溺れる者の)鳥羽上皇の歓心を文字通り、「買った」のでございました

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鳥羽「(はわわわわぁ)」

まぁ、鳥羽さんの気持ちはよく分かる。
愛憎の日々に光を灯してくれるのは
ホトケの慈悲だけなんですよね。
神社の清浄さは愛憎の波のまっただ中に
いる者には時に残酷に感じられる。

瀬戸内先生の説話CDおくるんで
ぼくも殿上人にしてください

ーーーということで
CP大河清盛にふさわしく、
格式正しくレビューいってみましょう





今回の「清盛」は、國村隼さん演じる
藤原忠実(摂関家の長)と、三上博史さん演じる
鳥羽上皇のガチンコ対決が見物でした。

いっけん、仲良し(=同じ穴のムジナ)なんだけど、

忠実パパに

「平忠盛などを殿上人にすることは、朝廷の格式を損ねる行為ですがな

そういうところに鳥羽様の人気が上がらない理由があるんとちがいますか

(訳:アンタのやること、アタシ、気に入らないの!)」

といわれて、

鳥羽ちゃんは、忠実パパをにらみかえし

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「そなたを復職させたのは、ただ、白河院の息のかかった者たちを遠ざけたかった”だけ”じゃ 
ゆめゆめ摂関家の栄光を取り戻そうなどとは考える
なよ

(訳:アンタがここにいる理由、わかってモノいってんの? アタシ、アンタなんかの指図はうけないわ!!)」

って途中から涙目で言い返す的なファイトがあったことですねー

センターは譲れないわ!っていうチアリーディング女子のグループ抗争とか、夜明けの飲み屋の一幕みたいでしたー

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(こちらも少し涙ぐむ)

このドラマがぼくにとって興味深いのは、
実は昔の帝たちは本当はアクの強い人が
多かったということを描いているところです。

鳥羽のシャウトを黙って見つめていたその後、

「あの若造・・・(※鳥羽のこと)」

といった顔で廊下で立ち止まるアップなど、今回はよく映りましたねー。

今回のメインは忠実パパだったと言えるようです

いつもOP映像では、赤い花みたいなのがクワッと開くところに、藤原忠実 國村隼 って出てくるんですけども。

國村さんがまともに台詞をはじめたのは今回が初めてだったんですが、静かで、小さく、しかもゆっくりしたしゃべり方ながら、気品と気持ち悪さが同居していて上手いなぁと思ってしまいました・・・

こういう物の怪担当の怪演技に引き込まれてしまいます。

他にも、やはりダメ男を演じさせると、この人にしか出せないリアリティとカリスマのある小日向文世に

「それでいいのか為義!!!

と、とつぜん激昂、一喝するシーンなどもありましたねー。

さて、今回はタマコちゃんも相変わらず
トチくるってましたね


タマコ「(白河の子を産んで)申し訳ございません」

とカタチだけ謝ったことに、堀河局が

「タマコ様!! それでは全部認めてしまったも同じ」と、これまた少々ピントのずれた「演技指導」してましたが。

ちなみに鳥羽は寝所の中でも冠をかぶっていましたが、正しくはあれが正式なベッドの中での貴人男性の頭のありかたなんですよねー。
寝てる時もホントはああやって帽子(冠)を被ってるものなんです。被ってない時も、非公式にはあったでしょうが・・・

あと、今回はタマコさまと、フジッキー演じる佐藤義清(後の西行法師)の交流がありました。
「長からむ 心もしらず 黒髪の 乱れて今朝は ものをこそおもへ」
という堀河局の詠んだ歌で、後には藤原定家の手で「小倉百人一首」にも収録された名作が、こういうふうに生まれたのでは・・・というフィクションですね。

実際は、堀河局がかなり熟女になってから、さらにタマコと共に出家したあとの歌会で詠んだものだとされています。

ドラマでは佐藤義清先生の添削が入るまでは、
和泉式部の亜流みたいな歌になってましたね。

この手の交流についてお知りに
なりたい方は拙著「ドラマティック百人一首」をどうぞ。


・・・・・

・・・・・・あ、アクのつよい人々のことを語っていると、主人公・清盛ちゃんのことを忘れていた・・・

今回は優等生の佐藤義清さんにぜんぶ良いところを持っていかれ、「(股が)ビショビショ発言」とか、過激なダメッ子ぶりが目立ちましたね(笑

そして、忠盛パパも昇殿前の宴席ではビショビショに酒かけられたりしていぢめられ、

フジッキー「これはまつりごとだ!!」

って名セリフをはいてましたが、

昇殿したら、昇殿したら、人影のないエリアで小日向文世に殺されそうになったり

まー、大変な回でしたね


ちなみに清盛ちゃんは玉木宏演じる、源義朝ともばったり運命の再会を遂げたものの、今回の義朝さんのラブのターゲットは父上(小日向文世)でしたな。

「わたしが強くなって、父上をお守りいたします!!」

とか叫んでました。

アダチル。

がんばって・・・千秋先輩・・・!


ということでまた来週




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by horiehiroki | 2012-01-31 03:15 | 大河ドラマ