平清盛(13) バックナンバー 其の壱


おやすみしてた期間のダイジェストレビューです

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まずは4月1日放送の「祇園乱闘事件」から。

神の御輿に矢を射た清盛をめぐって都はまっぷたつに別れます。

厳しく罰せよという人々と、清盛・平家が鳥羽上皇の権力をささえる基盤であることから、恩情的な措置を求める人々。
その中で、摂関家はまっぷたつになっていました。
忠実パパは、史実でも関白である長男・忠通に対して批判的でした。日記の一説には「関白狂えるか」などという激しい言葉も。

そんな父親の恩情を背景に、頼長はキバを剥きます

鳥羽院が亡き白河院に対し、ムラムラと反抗心を抱いているのを利用し、頼長は平家を政権から追い出そうとします。

御輿に矢を居るような反秩序の清盛などを都に残しておくのは、秩序安寧のためにならん、と。

ところが、それに対して、↓の信西は反論します(10カラットの禿頭が眩しい)

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迷う鳥羽に、忠実パパは老練な貴族そのものの「忠言」を与えます。

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「恐れながら(鳥羽)上皇さまの御代は長くはつづきますまい (恫喝)」

「この忠実、神に矢を射たてまつることの恐ろしさ、誰(たれ)よりも、存じております 神罰にて、父を亡くしておりますゆえ(共感)」

「ここで清盛を庇護すれば、必ずや災いが及びまする!(恫喝 其の2)」

「忠盛清盛親子を流罪になさいませ!(恫喝 其の3)」

「これはわれらが野心にあらず。衷心よりの進言にございます(共感&クロージングトーク)」

・・・と、忠実卿を演じてる國村隼さんの音楽的ともいってよい台詞回しが素晴らしかったですねー。今でも覚えております。
役者としてのポテンシャルの高さに圧倒されました。
ものすごく巧みに構築された主張だとおもいます。
相手の弱みにつけいって、理路整然と主張するだけの頼長はいわば、頭がいいだけの、若造。
しかし忠実はさすがは百戦錬磨の貴族です。弱みではなく、恐れにつけいる。さらに冷たい恫喝とねこなで声の共感を織り交ぜながら、自分の野心を相手の心に植え付けていく・・・

この忠実という男が持つ、複雑怪奇にして同時に、すべてを自分の欲求を実現させるがための道具としてしか考えないというシンプルすぎる内面を貴族的といってよいと思うんですが・・・

そして、鳥羽上皇はみずから清盛の元を訪ね、奇怪な行動にでます。

「射てみよーーー!!!!!」

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この一連のシーン、権力者(となるべくして生まれてしまった者)の孤独
がすごく透けて感じられました。

御所での夜の会議もそうでしたが、過剰に演劇的な
演出も今回の大河の特色ですね。
by horiehiroki | 2012-05-04 06:38 | 大河ドラマ