平清盛(16)


_____________

◇◇◇堀江宏樹の新刊もよろしくおねがいしまーす◇◇◇

e0253932_0453714.jpg


百人一首 うたもゑ

(日本じゃ)世界三大美人なんていわれてる小野小町。でもずっとモテる、恋をし続けるということは、あるいみ「たったひとりの誰か」に出逢えてないってことなんです。平安時代、百人一首に収められた歌人たちの歌をベースに展開する、絵空事ではないリアルにして美麗な恋愛絵巻まんがですー。

藩擬人化まんが 葵学園


大河ドラマでもそうですけど、江戸時代はなぜ「ああいう社会」なのか? なんで現在でも県民性は「ああいう風」に存在してるのか? …みたいなことが漫画+文でザックリと理解できます☆

______________
またもやご無沙汰の清盛レビューになってしましましたが、みなさんおかわりありませんでしたでしょうか。ドラマの中のみなさんはおかわり放題でございますね。
それをひきおこした保元の乱の周辺、楽しく拝見してました。



戦闘シーンでは、おそるべき弓を放つ化け物メイクみたいな
源為朝っていたじゃないですか。

「保元物語」には、あの怪力で放つ矢を見て、
誰も抵抗しなくなったと書いてあります(w

ドラマだから、色々と「お相手申す!」的な武者が出てきましたけど・・・


いろいろと面白い脚色がありましたね。

鳥羽院(三上博史)崩御のシーンあったじゃないですか。
これは真実かはわかりませんが、
実際に、崇徳上皇は鳥羽院の死に目にあうことが出来ず、
(鳥羽院が死後も崇徳に会うことを拒んでいたので)
ドラマのように嘆くより憤慨して戻ったとのことですねー。

第22回「勝利の代償」は特によかったと思います。

e0253932_424299.jpg

e0253932_424376.jpg



崇徳さんも出家してしまい、流罪が決定してしまいましたから、
もうこの二人の姿を拝むことは難しいかもしれませんねー。

自分を棄てて、どこにでも逃げ行け

という決断を下す崇徳のシーンは正直グッとキマした。

そして「出家を、したい」という崇徳に、
お望みかなえてさしあげられません、
というシーン。最後まで名前が覚えられませんでしたが・・・(笑


出家といえば、最近の出家女性の髪型。
タマコさん(待賢門院)の場合は、尼削ぎ(あまそぎ)っていって、
肩くらいまでのセミロングになっていましたよね。

でも、池禅尼(清盛の母)とか↓のナリコさんというか、
美福門院さんは、いかにも尼でございますって感じになってます。

e0253932_4134247.jpg


これも「わかりやすさ」を重んじる、NHKのテコ入れなのかなーって思ってみてました。
みなさん、この人が出家したってわかんないのかな?
ちなみにこういう尼さんも当時からいましたが、髪を剃ってしまうのは、
長い髪を美しくたもつ経費がかかったから。つまり上流階級の出家女性は
髪をケアするスタッフがいますから、必ずしも
アイコニック(古)みたいになる必要はなかったわけです(w

あと、もののけ枠のひとがどんどんお亡くなりになっていっています。
鳥羽さん(ミカミさん)に続き、今度は頼長さんまで・・・・

e0253932_4175135.jpg


後白河を演じる、松田ショウタさんはさすがに熱演で、キマりまくってます。
ゾクゾクするのおお!!!!
とかいってますが、
・・・しょうじき、清盛さんがマトモになってしまい、すっかりおもしろぅない男になってる
昨今、彼の存在だけで、もののけ大河の大黒柱を支えることはできるんでしょうか??
今は、松雪泰子さんとか、前半部からの名キャストが熱演してくださってますが・・・。

大半のキャストが世代交代してしまった今、かなり不安になってきています。
確実にタマコさんが亡くなってから、業深さがドラマから消え、なんだか違う話になって
来てしまっていますしね。わかりやすい夫婦愛、親子愛、主従愛とかになってしまって。
ドラマも折り返し地点ですが、わかりやすいものを深く描くのは、
一番難しいんじゃないかとも思いますね

e0253932_4181311.jpg



ちなみに、後白河さんは、平家一門の滋子(なるみりこ)と熱烈な恋に落ちます。
これは分かりやすい熱愛ですよ(w
二人は、日本初のフルムーン旅行の経験者ではないでしょうか!
ウェーブヘアが野性的な女性として今回は描かれていますが・・・(80年代の浅野温子のイメイヂでしょうか)
平家の栄華は、後白河と滋子の蜜月に作られたんですけれども・・・
またそれは後でお話する機会もあるでしょう。

e0253932_4213749.jpg


そして、この人! この人! 藤原成親は
吉沢悠なんですね。

今頃、気付いてビックリしてる次第です(笑
親しみやすいスマイルが素敵なヒトでしたけど、
この手のお化粧が・・・似合ってる?(w

窪塚洋介とかにできなかったんでしょうか・・・

そうそう、一説には顔に矢がささるという瀕死の重傷を負った頼長に
父・忠実が会わなかったというのは史実です。
しかし、実際にもドラマのような煩悶が忠実の中にはあったでしょうね。
親としてではなく、貴族として必要なギリギリの決断だったと思います。
摂関家を守るために、彼は情を捨てざるをえませんでした。
ドラマでは、忠実の独白が泣けました

「どうして会うてやることなどできようか
もし、わしまで罪に問われることがあれば、摂関家は終わりぞ」

そしてドラマでは、頼長の魂が白いオウムに乗り移って
父の元に返ってくるというシーンがありました。
そして忠実が感情を爆発させ、号泣するというシーン。
白鳥になって、故郷の大和に旅立った
ヤマトタケルの最後を思わせるラストシーンでしたね。

e0253932_4263551.jpg




最後の最後として、頼長の詳細な日記(台記)が登場。

e0253932_4263598.jpg


子供が参議に昇った・・・という日の記録ですね。

e0253932_4263634.jpg



忠勤に励みなさい とか 
わたしが死んで恋しくなったら、子供たちよ、
朝廷に留まる私の魂に会いに来なさいという内容を、
頼長は実際に息子たちに訓戒したようです。

・・・というか、それまでは、狂気じみた悪役だったのが、
実はサジかげんをまちがえてはいるけど、本当はいい人、
みたいになってる描き方なのが、
視聴者としては「えっ?!っ」て感じでしたけど(笑

ちなみにあれ以外の部分は、吉沢悠と山本耕史の
男色のことがツラツラ書いてあるので
阿部サダヲは読んではいけません。

そうそう、忠実は一度は「棄てた」長男・忠通と懇意になっていきます。

でも、やっぱりその決断も、本当に辛いモノだったでしょうね。
親とはいえ、子供たちを平等に愛することは難しいことでしょうから・・・


信西さんも、「見えぬ太刀を振るって」がんばっていますが、
清盛のおじ様に平安時代、断絶していた死罪制度を復活させてまでの
厳罰をくだすなど、理想の実現を夢見たがために
ヒトに恨まれる道を歩まざるをえなくなっています。

e0253932_437388.jpg


信西も最後の最後は切腹ですからね・・・
頼長さんもそうでしたが、理想を抱くだけでなく、その高邁な理想を実現しうる
立場に立つものは、その理想に殺されてしまうのが世の中の常なんでしょう。
理想は理想のままでなければならない。
by horiehiroki | 2012-06-17 04:41 | 大河ドラマ