平清盛(18)~ニューフェイス


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◇◇◇堀江宏樹の新刊もよろしくおねがいしまーす◇◇◇

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百人一首 うたもゑ

(日本じゃ)世界三大美人なんていわれてる小野小町。でもずっとモテる、恋をし続けるということは、あるいみ「たったひとりの誰か」に出逢えてないってことなんです。平安時代、百人一首に収められた歌人たちの歌をベースに展開する、絵空事ではないリアルにして美麗な恋愛絵巻まんがですー。

藩擬人化まんが 葵学園


大河ドラマでもそうですけど、江戸時代はなぜ「ああいう社会」なのか? なんで現在でも県民性は「ああいう風」に存在してるのか? …みたいなことが漫画+文でザックリと理解できます☆

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わたくし、堀江は異常事態に巻き込まれておりました。もはや、異常事態こそが通常ではないかと思いますが、後白河様のように生きることは博打じゃ!と言い放ち、全てをサイコロにかけたいと思う所存です。というかだいたい勝てる戦いしかしませんが。そういうこういうで、清盛レビューはおやすみでした。本日はひとまず、その間にでてきた、注目の新キャラについて語りたいと思います。

まずはこのひと!


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藤原経宗(有薗芳記)


愛称・ツネムー 


頼長さん亡きあとの朝廷ワールドを
そのキレキレの顔芸でリードする
(そして常にベストショット)恐るべき男。
この人が出てくると、政治の場が
場末なスナックに早変わりするかんじ(w

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↑ スナック「お歯黒の豚」に二名様、ご新規ご来店の図



山本耕史が清盛公式サイトの
インタビューで(公家メイクで眉が
ない場合、)どうやっても
顔の表情がかわらないと
言ってたんですが、
ツネムーの場合は
・・・なんもいえない。もうなにもいえない。


でも、肖像画で見る限り、精悍な顔立ちなんですよね。

藤原摂関家の基盤が保元の乱で
衰微しはじめたのをきっかけに
なんども浮き沈みを
繰り返しながらも、
政権の座に押し座りつづけた、
逞しい男です。

待賢門院(タマコさん)の姉
(あるいは妹)が母親というあたりも
象徴的ですね。

流刑にあっても、また戻ってきたり、
しつこい男です。

辞書的には

平安後期の廷臣。藤原経実の四男。母は藤原公実の女公子。妹の懿子(いし)が二条天皇の生母であるため天皇の信任を得,平治の乱にさいし一時藤原信頼と組んだが欺いて天皇を脱出させる働きをした。(二条)天皇親政を目ざし専横のふるまいをしたと後白河上皇に忌まれ,1160年(永暦1)平清盛に捕らえられ阿波国に流罪になった。のち許され64年(長寛2)右大臣,さらに左大臣に進み,言仁親王(のちの安徳天皇)の皇太子傅となった。動乱の中で長く枢要の地位にあり,朝儀典礼に通じたため,世人に敬重された。阿波大臣,大炊御門左大臣と呼ばれた。

(世界大百科事典)


なお、演じてるのは、ありぞのよしき さん という役者さんだそうです。

”さて、有薗芳記くんの事ですが、映画は20代のとき植木等で大ヒットした「逆噴射家族」で強烈デビュー。崔洋一監督の「月はどっちに出ている」で、またも鮮烈なタクシー運転手を。テレビも数々やってきましたが、なんと言っても昨年のNHK大河ドラマ「風林火山」では川村伝兵衛役(主人公・山本勘助とともに武田家臣となる)を、そのキレのある演技で、見事一年間演じ通しました。札幌南高13期東京同期会 より”



藤原惟方(野間口徹)

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最初わからなかったけど、サラリーマンNEOの人ですね・・・


惟方は、白河院(タフマン)の時代に
「夜の関白」
と言われ、白河院から男色の寵愛を受けてた人の孫です。

清盛では、ツネムーと同じく、ギャグ担当。

彼らは、まずは大きな敵・信西を倒し、
その後、馬鹿で邪悪なデブを倒す
という二段戦法で「生き残り」を図りました。


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なお、この二人が
「見果てぬ夢」(第25回)で、
大学寮を「再建する」といいだした
信西さんと対立する場面がありました。

ただしくいうと、大学寮は、
当時も存続「は」しています。
しかし形骸化していました。


”官僚の子弟は大学で学び,その一部の者は秀才・明経・進士・明法等の国家試験を経て官人となった。10世紀頃までは文人官僚を多く輩出して大学寮教育は隆盛を誇ったが,のちに学問の家学化により実質を失い,中世以降は官職・試験・諸道勘文制度,釈奠(せきてん)儀礼の上でのみ存続”

以上は「岩波日本史辞典」からです。

もともと日本で「大学寮」
つまり「大学」とは、
ひらたくいえば身分の低い
貴族の子の出世の足がかりの
ためにありました。

たとえば「源氏物語」で、光源氏は
自分の息子をわざわざ、
そういう身分の低い貴族の子しか
いかない大学に入れさせ、
彼だけでなく、
周囲をもガッカリさせています。
源氏は子供に苦労をさせたかった
ようですが。


それもこれも、大学寮は
学問でコネのなさをカバーして、
役人になるための足がかりにするという
組織だったからです。

しかし、ここで学べる学問っていうのは、
とくに信西さんが(ドラマで)口にするほど
実用的なものではありませんでした。

たしかに、中国でいう役人に
なるための学問の試験・科挙が
超本格化するのは宋の時代ですが、
・・・これはひらたくいえば
漢詩の作り方の勉強を
政治を志す役人がしなくちゃいけないという、
ま、まぁ、あるいみ本末転倒な感じですかね。

暴力ではなく文治主義(文化で国を治める)
という理想を掲げた宋は立派でした。
しかし、実力主義の異民族の
パワーの前に滅びざるを得なかったのです。

まぁ、そういうのはおいておいて。



上西門院


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後白河さんの仲のよかった姉上です。

演じておられるのはタカラヅカの娘役
の元・ナンバーワンみたいです。
後白河さんの今様とデュエットしてほしいものですな(w

愛~それは~的に

彼女は、頼朝にとっては、
母親みたいな側面もあった気がします。
もともと田中麗奈演じる、
義朝の奥方・由良がお仕えしていた女性ですが・・・。


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義朝さん(千秋先輩)は、ドラマでもおバカさが際立ってしまっていますよねー。

ある水準まで年若くして達してしまうんだけど、それ以降は
成長できなくなる。成長が止まってしまった優等生タイプの男として
描かれてるような気がします。

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一方で、頼朝は義朝みたいに血の熱さはもちあわせぬ、
ひたすらに冷徹な政治家に成長しています。

同時に、複雑怪奇なパーソナリティの持ち主でもありました。

相手が自分に示す、好意を食いものにして生きていくのが
頼朝の生き方ですから。

それもこれも、史実では上西門院(統子内親王)、そして
後白河の側で少年時代からお仕えしていた時にうけた「教育」ゆえではないかと
筆者はおもいます。

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余談ですが、ヤング頼朝役のこの人、美しいですね。


後白河は平治の乱の後、平家に頼朝の命をたすけるよう、自ら嘆願しています。
それが断られると(断られちゃうんですねー)、
こんどは上西門院を持ちだしている。
その背後に自分がいることはスケスケだったはずです。そういうこういうで
頼朝は救われたわけです。

そこまで、後白河は頼朝にコダわったのです。
彼が単純に美童だったから、というわけではないでしょう。
ここらへん詳しくは筆者の本をよんでください。

ドラマでどの程度踏み込んだ表現がされるかどうかわかりませんが、
神護寺の所蔵品で、後白河法皇の供養のために描かれたとされる
三幅の肖像画の中に、源頼朝とされる一枚の絵があります。
われわれが源頼朝像としているあの絵です。
(あれは実は足利尊氏の弟では、というような説もありますが・・・)

この二人は、後白河の晩年、対立状態にありました。
なのに、寵愛した家臣の中に頼朝は選ばれている。
頼長さんの例をとるまでもありませんが、昼の憎しみは夜の愛によって
均衡が取られていた時代なので、何があったかはわかりません(笑


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百人一首 うたもゑ

藩擬人化まんが 葵学園

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by horiehiroki | 2012-07-09 04:41 | 大河ドラマ