双六
2012年 09月 18日お話の流れで、清盛名物の双六こと、「盤双六」のゲームを少し経験させていただきました。
清盛では、サイコロ二つを入れた筒を振ってから傾け、コロコロ・・・と盤面にサイコロを転がりださせていますが、ホントは「カーーーン!」と筒を盤面に叩きつけるというか、「緋牡丹お龍」みたいな感じでやってたそうです。盤面も硬いことで有名な柿の木で出来てるんですよね。
(そもそも双六が発展したのが、例のサイコロ賭博だとか)
長谷雄草紙の写真を見せてもらいましたが、そうですね、ホントに
そういう絵が書いてありました。↓
\カーン/ みたいな効果線まで描いてあって。(ホントは三本線)
長谷雄草紙というのは・・・
双六の名手だった紀長谷雄(きのはせお)が、絶世の美女を賭けて(w
鬼と双六対決をして勝ち、彼女をヨメにするんだけど
ヤッてはいけないといわれていた。
でも我慢できず、ヤッてしまって美女が水になってしまうという話が
あるのですが、アレです。
双六は多くの場合、賭け事と結びついていたようです。
双六にはけっこう複雑なルールがあります。
・2個以上、相手の駒が入っているマスに自分の駒を入れることはできません
・1個しか相手のコマの入ってないマスに自分のコマをいれると、相手のコマを「ふりだし」にもどすことができます。
・サイコロの二つの目の合計。もしくはサイコロのどちらかの目の数だけ、コマを進めることが
できます。サイコロの目が揃ったら、それにくわえて、もう一度サイコロを振ることができます。
・自分の色のコマをすべて相手の陣地までゴールさせてやっと「あがり」です。
・最後になると大どんでん返しがけっこう起こります
……などなど。どこからコマを進めてもイイというルールは
ぼくにとって、クラシックの音楽技法であるカノンとかフーガの作り方と似ているような気がしてなりませんでした。その理由をうまく説明できないけど。
ちなみに盤双六は、古道具屋なんかによくあるそうです。数万円~ だとか。
平安時代の双六は囲碁や将棋とならんで知的な遊びの代表格だったんです。
賭博のカラーが強くなりすぎたからか、禁止令は出たりしていたようですけどもね…。