八重の桜(7)~ヒロイン力について
2013年 02月 17日ソメゴロウさん演じる孝明天皇から御衣(おんぞ)と、直接の御ことばをいただき、いたく感動してしまいました。
理性的に考えると「それだけ?」かもしれないけど、彼にとってはアイドルな大スターのつくったクッキーがほしくてオークションで150万円出してしまう信者の行動を考えるとすこしわかるかもしれません。
江戸時代の上流武士は現実的な仕事として、幕府への忠義を果たすことと、天皇への忠義を果たすことは矛盾しません。なぜなら後者は宗教だからです。
しかし、上流武士にとって、自分もくみこまれてる身分ピラミッドの一番上にいる存在と(なんとなくでも)感じられるのが天皇であるのにたいして(カトリック的な)、脱藩するような輩の場合は、その存在をピラミッドの中にいては感じることができません。距離がありすぎるからです。
だから、直接つながろうとして、つながってるという感覚を得ようとして、ピラミッドを破壊しそうな行動にでる。
いわば教会を通じずに神と信者が結ばれるというプロテスタント的な感じですね。
まあ、両方の信者ともに最後は神頼みってやつで根っこは同じなんですけども。
各地からあつまったあらぶる脱藩浪士と対話、事態を鎮圧しようとしたんですが、
会津武士にも、脱藩浪士がカブれておるプロテスタント系の「天皇教」にハマる人々が出てきて、
容保さんがクワッッと般若化。
→くわしくは拙著の「天皇愛」読んでちょ
同化政策は難しくても限界はない。でも弾圧は行い易くても限界があるんですけどね…。
あと、江戸時代後期の朝廷のひとびとの装束ですが、万事古風ではあるにはあるけど、女性は髪を結ってますし、束帯などは替わらないけれど、普段の風俗はずいぶんとカジュアルになっています。
お公家様のお屋敷の規模も平安時代などとは比べ、ずいぶんと小さくなってますしね。
今回出てきたあれらの束帯は清盛の使い回しであろうか。
一方、八重さんは兄様(西島秀俊)に完全にヒロインの座をうばわれておりました
今回はついに兄様(とセカンドバージン長谷川)の入浴シーンが登場…
由美かおるポジション?
参考) 森先生の藩擬人化による感想
http://yaplog.jp/moriyukie/archive/1618
NHKだからこそ男性の裸という話がございます。しれっとカメラがスポーツ選手の着替えルームとか楽屋裏に入ってて、いろいろ映ってしまうのがNHK、にほんほも協会クオリティだと。
なんのサービスなんでしようか。
この時の会話でも
兄「留守のときはウチをたのみます」
セカンドバージン長谷川「もっと相応しい人がいる」
二人「ハハハハハ」
さらに
八重「お留守の際、私がこの家を守ります!」
(略)
兄様「縁談が一件もないからなあ」
兄&弟「ハハハハハ」
ってソコ、笑うところでしょうかw
八重さん、さすがに般若ってましたけど
大河ドラマにおいて男性が実質的な”ヒロイン化”するという事態はすでに
篤姫のナオゴロウさん(瑛太)、龍馬伝の龍馬(福山)などあるわけですが。
1・外見的なスペックの高さ
2・慕われる何か。
3・キラキラ☆なオーラ
4・一生懸命
5・ドジッ子
6・一途さ
7・放っておけない何か
8・お生まれのおよろしさ
9・ギャップ
10・涙目がキマる(←NEW)
兄様は以上のスペックを全て満たしております。
とくに7はすごいポイント高いです。
鉄壁のメインヒロインです。
いっぽう、八重さんはどうかというと まぁ1はいちおう綾瀬はるかですから
置いておくとして、 4.5.6.8,・・・・くらい?
放置しても生きてるかんじ。
ハハハハハ
2は・・・八重さん、なんかモテるんだぞ!ってアピールが製作者側からはあったけど、
実質的には、タマテツしか好いてくれてない気がする。
タマテツもヘタレやし。モジモジしてるくらいなら、告れって感じでしたが。
てか(時々しか出てこない)タマテツにすら、ヒロイン力負けてる気がする。
この前までタマテツの名前呼び捨てにしてたしな。
あつちは「八重さぁ」ってたのに。
「八重の桜」に見られるヒロイン力について考察すると、
兄様>>>>>かたもり>>長谷川、タマテツ>ハセキョウ>>八重
という”残念”な結果がでています。