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エヴァQ、再見

あれは別の作品としてやるべき内容であって、えばQとしてやるべき内容でもなんでもない気がする!って言い続けてきましたが、このほど、全編をもう一度見返すチャンスがありまして。

・・・意外におもしろかった・・・(笑)


そもそも新劇場版は、もはやエヴァシリーズの一つ(にすぎない)っていうことを、ぼくは完全に気づけなかった。それこそ「(旧)エヴァの呪縛」で。忘れていた。

でも、旧世紀版の焼き直し、リメイクとして始まった(気がする)シリーズ新劇場版の中で、とつぜん、ニューシリーズになっちゃったというのはそれこそなお話だけどね…。

ようするにコレまでの「エヴァ」と、(特に)Q以降のヱヴァンゲリヲンは、たとえば「機動戦士ガンダム」と「機動戦士ガンダム◎◎」が違うようなイメージなんですわ。

世界観、キャラの一部を共有してる「だけ」で、話も、内容も、絵柄も違う、ってことになるんだろな、と。

そもそも「破」の時点で、綾波レイが「ぽかぽかする」とか言い出して通称・ぽか波になってたり、アスカがシキナミさんになってたり、まぁ、そういうことだったんだよ。もじどおり、破だったんだよ。

前作とも話が繋がらないってみんないうけど、結局は、そういうことなんだよ。

エヴァ的なるものとは何か? っていうことを、今回の通称・黒波さんは象徴してる気がする。



エヴァQ、再見_e0253932_7171043.jpg

※黒波さん(参考)

彼女は自分を綾波レイだと思ってるのに、他人は、彼女を綾波レイとは認めない、というチグハグなことが起きている。エヴァのハズのものが似てるはいるんだけどエヴァではありえなくなってて、ヱヴァンゲリヲンというニューシリーズになってるというね。

この現実と希望の落差が、DVDの初動数にビミョーに反映されてる気がするわけですよ。まぁ、それでも凄い数で売れてるわけなんですけども。




なんで今回はロゴなどが水色なのって思ったけど、なんとなく分かった。赤く染まった死の世界の中で唯一残ってた空の色なんだな、と。で、あれは希望のシンボルなのだと。あと綾波さんの髪のイロでもあるか。

破から、エヴァ的なるものが失われたってぼくも周りのみんなも言ってたけど、つきつめると、ぼくらが感じていたエヴァ的なるもの、ってずいぶん皮相にすぎない要素だったのかもしれない。
by horiehiroki | 2013-05-10 07:22 | 映画