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八重の桜(26)~包囲網を突破せよ

今回は娘子隊(じょうしたい)などと後に呼ばれることになった会津の武家の女性たちの奮戦が描かれました…てか描かれようとしてた、はず。なんっかね、なんっか個人的にもう一息でした。

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役者さんはすっごく頑張ってたとおもうし、あれはあれでよかったんですが、なんとなーく、エヴァンゲリオンの中で、庵野監督がアスカっていうキャラクターをですね、もったいなく使っちゃってるのとおんなじ何かを感じました・・・。
あんなにイイキャラなのに扱いがあまりに粗末・・・という。

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竹子さんは案外リアリストだから「お城にもどったら鉄砲を・・・」とか言うのもアリだとはおもうんだけど、やっぱりあそこらへんは、薙刀の一振り一振りに会津の武家の魂をこめる・・・! とか言い出して、カリスマ的な何かを見せてほしかったですー・・・。せっかく巴御前みたいな勇猛な出で立ちでしたし。

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娘子隊は伝説化された存在だと思うんですね。
たしかに今回の大河は、ある程度以上にリアルな戦闘シーンを見せてきています。
リアルな世界ではいくら訓練されているとはいえ、女性が、しかも薙刀だけで、近代兵器の鉄砲とか大砲とか、チカラまかせに刀をふりまわす大勢の男どもと闘うのは難しいんだけれど、難しいんだけれど、大河ドラマはフィクションです。
そもそもリアルとかいってたら、銃を肩当てなしにパンパン撃ててる八重さんじたいがシュールリアルな光景になっちゃうんで、娘子隊はもっと超自然的な強さを見せてほしかった・・・ ヘタしたらキルビルみたいな感じでいいと思うんですよ(笑

そもそもですね、歴史的なデータをさぐってみますと、

最初は飛び込んできた若武者たち(実際、娘子隊は断髪してたみたいですわ)の異様な強さ、覚悟に驚いた新政府軍が実はあれらは女性だということに気付いたんだと思うんですね。

それで捕縛どころではなくなり、竹子さんは額を、銃で撃ち抜かれ亡くなった。即死でした(※頭を狙われてる時点で、敵方が手を焼いたのはミエミエでござる)

今回のドラマは母親だったけど、ほかには妹、もしくは味方の農兵(※男性)が、敵に竹子の首を奪われる自体を惜しみ、「みしるし(首のこと)」を自主的に取って戻った、と。

つまり、首を取られるのが予測されるような存在だった(※偉い人のクビしか取りません)。
彼女(たち)はそれだけの働きをした、ということです。

この辺りも描くに描けないシーンだけど、もたもたしてるうちに「敵がきたわっ ここはもうあぶない!」と退散では、尻すぼみだった気がする。


そもそもドラマでも出てきたとおり「あれは女だ 女を殺したといわれるのは武士の名折れである 捕縛せよ」って最初は思ってたのに、あまりの強さゆえに、打たれてしまった・・・とストレートに描くほうがよかった気がする。

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でもこれ位のほうが死に顔はキレイだとは思う…。
額を打ちぬかれて亡くなると映せないし(苦笑

今回もそういう感じを目指したのかもしれないけど、なんか、確実に男のパワーに押されてた気がするのが残念。
パワーに押されるはかなさ、より、武運が味方せず、戦死していった、という事実のはかなさを描いて欲しかった気がするのですよ。

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このカットはよかった。実際に、辞世の和歌を付けた薙刀で闘っていたというお話もあります。まぁ、ほんとに哀しいことですけどね・・・・


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そもそも神保雪さんが、とつぜん覚醒してほしかったような気がしました。
夫の自害後、瞳が曇ってしまってたけど、敵を目の前にして、とつぜんパワーがどこかから湧いて、猛烈に闘い散っていく、というような。今回みたいな描写だと哀れすぎます。

芦名さんって女優さんは、セクシーかつクールビューティだとおもうんだけど、うれいをおびた、思い詰めた表情がとても魅力的でした(黒木さんもそうだけど)

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ドラマみたいに「みなさまはどこ・・・?」って彷徨っている時に捕縛され、その後自害したという説もあるにはあるんですが、実際の生死は不明なんですって。

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黄昏どきの映像はキレイでしたけど。

…というようにわたくし娘子隊には思い入れがありますのでございます。

娘子隊は、もともとは城外に出て行ったとされる照姫の警護をするため、女性だけで結成された団体だったようです。今回の戦闘でたしかに中野竹子さんなどメインメンバーは壮絶に戦死しました。しかし、今回たぶん突然出てきたけど、中野さんの妹や母上は生き残り、その後はお城で闘ったそうです。

今回は色んな人が描かれましたが、↓のひとのスタミナにはビックリw

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絶対に死なない担当。


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頼母はいつもいつもそんな役回りをしてきました。

死ぬに死ねない気持ち、あれはホントだろうと思います。

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ゴウリキさん家族が農民に厄介払いされる所、みょうにリアルでしたね。
けっきょく、おおぜいの人々にとって、戦などする武士は厄介者なんです。

頼母さんは生きる、生き残るということにこだわりました。究極のリアリズムです。
でも、城の中の人にはそれは通じなかった。
大義名分があるからです。
しかし、そんな大義名分は、何よりもまず、生活のために生活してる大勢の人々の前にはただの空理空論なんですよね・・・。

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娘子隊以上に神がかった逸話が、この山川大蔵による「彼岸獅子の入場」ってやつですな。

こんなお話がホントにあったとは・・・。




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◇◇◇堀江宏樹の新刊もよろしくおねがいしまーす◇◇◇

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百人一首 うたもゑ

(日本じゃ)世界三大美人なんていわれてる小野小町。でもずっとモテる、恋をし続けるということは、あるいみ「たったひとりの誰か」に出逢えてないってことなんです。平安時代、百人一首に収められた歌人たちの歌をベースに展開する、絵空事ではないリアルにして美麗な恋愛絵巻まんがですー。

藩擬人化まんが 葵学園


大河ドラマでもそうですけど、江戸時代はなぜ「ああいう社会」なのか? なんで現在でも県民性は「ああいう風」に存在してるのか? …みたいなことが漫画+文でザックリと理解できます☆

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by horiehiroki | 2013-07-10 10:10 | 大河ドラマ