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セイヨウアサガオ

西洋朝顔が昨日から開き始めました。

アサガオは日本でも暦の上では秋の花らしい。
立秋をすぎて開花が始まるとは面白いですよね。

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蕾が開いた直後は星形の花が・・・・

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こういうカタチに開いていきます。
白地に青い線の入ったこれは、ベニスブルーという品種。

母親の強い希望で朝顔を求めにいったんだけど、時既に6月目前、ニホンアサガオは手に入りませんでした。それで苗を三種類ほど求めて、セイヨウアサガオに初めてチャレンジしたのですが(琉球アサガオも育ててます)。ニホンアサガオとは勝手が違うところもおおかったので記しておきます。

もともとセイヨウアサガオは短日性植物であり、太陽が出ている時間が短くなった=秋になったと株が判断した時点で咲き始めるのだそうです。

それまでは伸びっぱなし。20㎝ちょいの鉢。そして60センチ程度の蔓植物用の支柱では手狭感が若干溢れた感じになっております。


西洋では夏至のときは夜は短く、昼は長いけど、急速に夜の長さが増していく印象があります。
だから丁度良い時期なんだろうけど、日本では自然のままだと9月以降に咲きはじめ、10月がピーク、11月あたりに種を求めるつもりでも、東京以北の場合、それまでに寒さで株がやられてしまう…なんてことが起きるみたいですよー。自然のままの場合、8月に花が咲いたらラッキーという程度みたい。それどころか、夜の街灯の灯りを昼と勘違いして、花がつかない株もあるみたいです。


◇セイヨウアサガオの短日処理の必要性について

こういう事態を避けるために、小さい苗の時点で、短日処理を行うそうです。光がほんとに入らない暗室に12時間以上放り込んでおいて、あ、秋だ!と株に勘違いさせるのがコツみたい。

ウチの場合は玄関に作り付けの傘入れ用の戸棚。あれがピッタリだったので、あそこに放り込みました。
完全な暗室ではないみたいだし、どの程度効いたかどうかは不明ですが、ウチのセイヨウアサガオ連には、何もやらなかったよりも効果は確実に出てる気がします。

ウチの場合は、60センチ程度の蔓植物用支柱の真上の段まで葉っぱが蔓延って(はびこって)から、ようやくそういう技術の存在を知り、トライしたので、ちょい遅かったのかも。

7月10何日~20日にかけて、一株につき2日ずつ短日処理を行ったところ、早い株での開花が8月8日以降。だいたい短日処理から数週間でツボミがつき始めるというセオリー通りに動いてくれたのかも。

ただし、同じ環境で短日処理をほどこしても、反応には個体差が大きい。

別の株(ブルーの花が咲く予定)は、いまだにツボミが大きくなってる最中で、開花はお盆すぎくらいかなぁ・・・ ちなみに琉球アサガオはいまだに花芽ナシ。汗


短日処理のエピソードですが、数分ほど電気を付けるだけで、昼だと株が認識しちゃうとのシビアな条件でしたので、玄関に灯りをつけられないまま1週間も夜をすごすハメに・・・。

ラクに短日処理にトライしたければ、ポットに植えられた苗のようなかなり小さめの段階で、一気にハコを被せ、処理してしまうのがコツかもしれません。けっきょく花が咲きはじめても株の成長はとまらず、蔓が伸びてきてますからねー。




◇セイヨウアサガオにツボミを付けるには・・・

放っておいてもメチャクチャ咲くみたいです。
ニホンアサガオにくらべて、花は小さめですが・・・

ちなみにただの芽ではなく、花のつぼみをたくさんつけたい場合、花が望む通りには育たさせないことです。
朝顔は蔓を伸ばし、タテにタテに大きくなりたがります。

でもそれをさせないわけです。

タテじゃなくて、横に横に、巻きつけたり(ウチでは編みこむ、といいました)、そういう誘導を行いまくるんです。こうすると、朝顔の蔓は「これはダメだ」と思って、蔓の途中から新しい芽を出します。時期がくると、この芽が葉っぱじゃなくて、蕾を宿すようになるようです。

◇ツボミについて

ちなみに短日処理を行った直後、蔓を無理矢理誘導した後に着いた、小さな葉っぱが次々と黒くなり、小さな王冠みたいなカタチの蕾がつき始めました。蕾がつきはじめてから開花するまで、14日くらいはかかります…。

まぁ、葉っぱが変化したものが蕾っていう頭の片隅の知識ってホントだったのかな、と。

そして、とうぜん、蔓の数だけ花芽はたくさん着くので、花をたくさん咲かせたい場合、あまりに早い時期に短日処理を行うのは得策ではないかもしれません。

◇肥料について

肥料ですが、花が咲き始めた頃でストップみたいですよ! 
花が逆に咲かなくなっちゃうそうで。

ウチは花が咲き始めたので、昨日、最後にうすい液肥を与えてみました。まぁ、ご褒美的な(w
思えば、あまりに茂っちゃうと手の施しようがなくなるため、液肥は思い出した時、合計3,4回やった程度かなーーーー。


◇害虫について

一日に数時間以上の直射日光を好む、なんて書いてあったので、そのとおりにしていると、葉っぱにソバカスみたいな斑点が多数浮き出て、大変なことになりました。
強い日差しの直射日光に当てすぎるのは×です。
午前中に数時間ほど当たるところに置くのが◎のようです。

害虫は、やっぱり葉っぱがしげって風通りが悪くなると、ハダニの類が着く場合がありますね。

あといわゆる葉虫が葉っぱを食べたり。(画像の葉っぱについてる穴ぼこを参照w)

いわゆるイモムシみたいなのが常在して、葉っぱを食べるなんてことはあまりなさそうです。

なお、画像の葉が濡れているのは夏の朝の露ではなく、マイペットみたい容器に入ってる農薬です
あしからず






ちなみに下は先日見にいったファインバーグコレクション内の酒井抱一画の掛け軸

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旧暦の7月というのは8月くらいに相当するので、
日本でも「秋の七草」の中に朝顔を入れた理由が分かる気が……します。


 「秋の野に 咲きたる花を
  指折り(および・おり)
  かき数ふれば
  七種(ななくさ)の花
  萩の花 尾花 葛花 撫子の花
  女郎花(おみなえし) また藤袴
  朝貌(あさがお)の花」

「万葉集」に収録された山上憶良(やまのうえの おくら)の作です。


これから秋が深まるまで毎日咲いてくれるといいなー。

と思っています。




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◇◇◇堀江宏樹の新刊もよろしくおねがいしまーす◇◇◇




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百人一首 うたもゑ

(日本じゃ)世界三大美人なんていわれてる小野小町。でもずっとモテる、恋をし続けるということは、あるいみ「たったひとりの誰か」に出逢えてないってことなんです。平安時代、百人一首に収められた歌人たちの歌をベースに展開する、絵空事ではないリアルにして美麗な恋愛絵巻まんがですー。

藩擬人化まんが 葵学園


大河ドラマでもそうですけど、江戸時代はなぜ「ああいう社会」なのか? なんで現在でも県民性は「ああいう風」に存在してるのか? …みたいなことが漫画+文でザックリと理解できます☆

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by horiehiroki | 2013-08-09 01:27 | 日々