テレビマンほど視聴者はテレビを愛していない。
2013年 08月 24日23日は・・・「夢で会いましょう」が一夜限りの復活とのことで、母はえらく楽しみにしてました。
が、まぁ、実際の放送内容はわるくはないんだけど、よいとはお世辞にも言い難い出来だったようで、母がたいそう不機嫌になってしまい、・・・・・家族としてたいへんに困りました(w
歌、おしばい、笑い・・・そういうのが渾然一体としてあるのが、オリジナル版の夢で会いましょうの良さだったんでしょう。でも、あの頃のテレビマンみたいな構成力は現在の制作陣にはないようです。ビッグネームが出てる割りに、すべてがすべて友情出演というか、ちゅうとはんぱ。うっすい。
リメイクって新しく作るよりも、作り手の手腕が問われるんですねー。
ヘンにコントやらせるより、懐かしの映像を天海祐希が紹介する程度のほうがよかったのでは……と思ったりもしました。
淡路恵子がものすごくセクシーにタバコを吸うシーンがあったりしたそうで。
そういうのを知らない世代の自分も、そういう「夢で~」の黄金期の映像を、ピンクのスーツでスーダラ節のさだまさしのコントなどよりも見たかった……とかおもうわけです。
あとは「黒い花びら」とか「黄昏のビギン」なんかは熱演だったけど、アレンジ、ホントにあの曲に合ってたんだろうか、とチラホラ想いながら聞いてました。
この前は、一部で好評らしい「WOMAN」をみました。
今冬、一番おもしろかった(気がする)「最高の離婚」の脚本家・坂元裕二さんの新作みたいです、が。
あの台詞と行間で役者のみならず視聴者をも追い詰めてくる感じ。
・・・・ちょっと今回のは続けてみてらんないなーって思いました。
例によって、独白がなげーの(笑
小栗旬が水道工事の制服きて、おかーちゃんのトコをたずねるじゃないですか。
アパートにいってもおかーちゃんはいません。
隣の人に聞いたところ、おかーちゃんは田舎のセルフサービスのコーヒー屋でレジ係をやっているとのこと。
店をたずねる小栗さん。
おかーちゃんはそっけないです。
しかし、さりげない会話ののち、小栗さんのことを息子だと認識したんでしょうね。
「先に帰って待ってなさい」とカギを手渡す。
ここまではよかった。
帰宅してくるおかーちゃん。
「あのコーヒーまずいでしょ! わかしっぱなしだから!」のあと、
「これ・・・」と、小栗さんから花瓶を手渡されたら
「ちょっとお バカにしないでよ
花瓶じゃないでしょ花瓶じゃー
あんた、今、いくらもってるの?」
・・・と、けっこうオリジナルな会話の展開をみせる、おかーちゃんです(苦笑
さんざんグチったあげく
「あんた川島なお美知ってる? あのワインの・・・」とか。
なお美事務所にやっぱ、こういうのって了解とか取るわけですかね(w
こういう微妙な使われ方w
「あたしだってスカウトされてたのよー 芸能関係に
あんた生んでなきゃ、ワタシだって川島なお美みたいになってたわよ!」
っていいながら、酒かっくらって寝ちゃう。スカウトって女子大生DJとかやってたんでしょうか?
てか、寝たふりをしている。
そういうおかーちゃんの白いシャツの背中にむかって、今度は小栗さんの独白がはじまるんですわ。
うらんではいないこと。家族とのこと。こんど地デジがみられるテレビ送ります、ってこと。
すると寝てたはずのおかーちゃんの目元は雪解け道みたいにグジャグチャにマスカラで黒く滲んでた、と。
おかーちゃんは、ああいう風にしか、息子に接するしかできないんですね。ほんとはごめんね、よくきてくれたね、っていって抱きしめたくても、それを自分に許せないんだろうなぁって。今さらっていう気持ちですな。
愛されたことを記憶する者にしか愛し方はわからないっていうけど、自分を教育しなおすことができた者にそのルールは適用されませんね。小栗さん演じるキャラみてておもいました、が。
まぁ、そういうことを思いつつも、この季節にあの湿度をふくんだ重苦しがつらくて、見る気が蒸発してました・・・
視聴者は勝手です・・・・・
いいから見るっていうわけでもない。
それで「夢で・・・」にもどるんですけど、新しい番組をもとめて、編成会議をしているってコントがあったんです。天海祐希と伊東四朗とかが出てるヤツ。
その中で天海祐希が「わたしたちテレビマンはテレビが大好き!」っていうんだけど、そのテレビ愛、われわれ視聴者には残念ながらないのかもしれない。
この愛の濃淡がさいきんの放送業界をさきぼそりにしてるのだなって思ったんです。
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