2013年の日展(再編集

今年の日展を見てきました。

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ニュースでよみましたが、すったもんだがあったせいか、運営側のスタッフさん、ずいぶんとピリピリしてる印象・・・。

あと写真載せちゃダメー!!!ダメー!絶対ー!!ってことらしいので画像ナシでございます。ヤバイものには触れないのでございます。

画像なしに展覧会レビューなんかしても、実体がわからず、読者の方もつまらないと思われるので概論のみ。

先年の記事はこちらから。(2012年の日展)

日展って各種絵画技術の保存庫にして、見本帳みたいな所あるじゃないですか。
特に入選したばかりのおそらくは若い世代の画家さんにそういう気負いがものすごいわけですよ。
高い技術力がうみだす、ものすごい迫力、生命力。
とくに日本画にせよ洋画にせよ、最初のセクションあたりに置いてある作品のパワーは凄いです。

でも今年の日展ニュースで草薙奈津子さん(平塚市美術館長)がハッキリと書いておられるように、学芸員に展覧会を開きたい!と思わせる作家、作品に欠けているって指摘も否定はできない感はありました・・・

たぶんね、描きたいものから受けた何かを元に、その感動をわたしはこういう風に描きたい! ってところまでは同じなんだけど、たとえばクラシック音楽の演奏家が国際コンテストにおいて、そのコンテストで受かるために表現内容よりも技術的にマイナスにならないように演奏する・・・っていうかんじ。
そういう何か・・・良い意味でいえば”気負い”なんだけど、ワルくいえば・・・・を感じさせるものがあるんですよね


一方、この前読んだ著書である「朦朧の時代」に出てきた、”朦朧とした”日本画を日本人は嫌ったという記述が、どうしてだろう、と思われるほどの発見もありました。

岩絵の具で描かれた、ちかづくとゴツゴツと隆起した絵肌、これは西洋画の厚塗りには決してまねできない、これは時や風の移ろいを描くのに最適なメディアなんだな、ということに気付いたんですな。
揺らぐ山桜、草原、麦畑・・・そういった空間に時間をえがきこむのに日本画って最適なメディアなんじゃないかな、と。

一方で人物を描いた日本画であんまりピンとくるのもがボクにはありませんでした。
なんでだろう。


日本画セクションでもっとも強い衝撃を受けたのは、ローソン2013みたいなタイトルの作品です(笑
日本画って画題の冒険しますよねーーーーー・・・油断してられません。

画題といえば

一方で、なぜか洋画、日本画をとわず登場しているウミガメ、タコ、ピラルクなんかの古代魚、といった謎なモチーフ。あれってどうして人気なんだろう・・・とも思いました。今年はシーラカンスもあったかな。
女性ヌードとか舞妓はんとか伝統的なテーマを凌駕する勢いで増殖中。
てかロリータって直球の画題、テーマの軽いコスプレ風味の少女画もあったな。

でも「ロリータ」、ボクは好きでした。ぜんぜんかわいくないのw 
すくなくともその言葉から想像される、コスプレ的なかわいさとはさっぱり違うし、小悪魔ともまったく違う。
既存のかわいさを表現してないのね。
そういう意地(?)がよかった。
ほかの日本画セクションの女性像って「あたしさぁ、魅力的でしょうー?」って台詞がどうも透けてくるような感じのが多くて、ちょっとピンってこなかったり。特に洋画セクションの女性と巨大な人物造形(ディフォルメとか)の差ってなかったんだけど。


なぜ日展にロリータなのかっての疑問は残りますが。


西洋画は昨年感じたよりも、ずっとピンとくる作品が多かったように思います。
とくに人物。もっといえば、洋画の中の子どもたちの姿ですなー
子どもが贅沢なショールなどを纏って花の横に座っていたりする。
日展にありがち。
でも、現代だからこそ、なにかと目を惹かれるという感もあり。
絵画の中の子どもは、結界に守られ、年をとることも、苦しみをしることもない。
なんだか羨ましくなってしまいました。

つらつらと書いてきましたが、洋画、日本画を問わず、新しい絵だけがもつ特有の色彩の美しさには目を見張る思いでございました。


2013年度の日展開催スケジュールについてはこちらからご覧ください。




by horiehiroki | 2013-11-11 20:56 | 展覧会