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「やまもも」の児童詩

クーネルの13年5月号を読んでいて出逢いました。高知の児童詩をまとめた「やまもも」から。

ジョン  中井寿雄くん(小学校五年)

ジョンは、
山ももの木の下に
自分であなをほって子どもをうんだ。

ジョンは、
山もものにおいのするやわらかい土に
横になっている。
子犬は、
そばでおよぐようにしてはっている。
まだ目があいていない。
乳にかぶりつこうとして
鼻にどろをつけた。
子犬は、
すてられることもしらず
生きようとして乳をのんでいる。

ジョンは、
去年も山で子犬を六ぴきもうんだ。
あか土で白い毛をあかくして
子犬をだいていた。
父に子犬をすてられた時、
ジョンは子を必死でさがした。
山へ走ったかと思うと、田の方へ走った。
ぼくはそのすがたを見ていられなかった。

もうジョンは、
子どもをうむのは、今年で最後だろう。
ジョンは、山からかえらず
子のそばについている。
おとうさん、
おかあさん、
ジョンの子を
一ぴきでも家においてやってください。
ジョンと子犬は親子です。

(1979年)


すごいでしょう。

子どものころから、気持ちをもっと「言葉」にしていく習慣があったらなぁ・・・とおもいます。
今のコミュニケーション不全の世の中にいると。



by horiehiroki | 2014-08-19 10:00 | 読書