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女のいない男たち

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昨日、村上春樹の短編集『女のいない男たち』を読み終えました。

あまりよいムラカミ読者とはいえない自分ですが(「色彩をもたない」~は未読)、
本作には他とは違う点がたくさんありますね。
そして短編小説集なんですが、あきらかに全体をつらぬく「流れ」がありますね。

一読すればそれらは一目瞭然なので特に書きませんが

(とはいえ、羊男など「寓意的登場人物」が存在しないムラカミ作品は
かなりハードボイルドでドライな印象です、とは書いておきますが)

ムラカミ描くところの「僕」たちはみなその微温性ゆえに
「女を去らせてしまう」存在であるだけでなく、
彼らは「女のいない男たち」でもあった
……
という事実にも(逆から見れば当然なんですが)
あらためて驚かされました。

長いこと、村上さんの小説は読んでいますが(かれこれ20年)、
こんな直接的なムラカミ男子を見るのは驚きのひと言。

初めてな気がして、読了後、だんだん酷くなってくる眩暈のようなものを感じています。


(以下の10行ほどはたぶん、ねたばれ。読みたい人だけ、文字色を反転させてどうぞ。)

村上春樹の主人公の「僕」、
あの超微温的な存在が
「本当は、傷ついていた」
という自分の真の気持ちを自分で認めてしまう、なんて展開、
予測したことあります?

by horiehiroki | 2015-02-12 09:42 | 読書