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カテゴリ:読書( 68 )

サヨナラ、草食男子

本日は、この前のドドメ色の結婚特集にひきつづき、



11月10日号のan・anも大変なことになっていた件

です。



「草食男子こそ女子が求める最後の恋人!」

「草食男子バンザイ!」

といってきたマガジンハウスとan・an。



「最後の恋は草食系男子が持ってくる」的な本を出してましたね。

なのにこの特集では

絶滅すればいいのに

とか

「草食じゃなくてドブ男子とよぼう」

って呪怨の言葉が書いてあった件(笑







要するに「肉食」の男性は確かにいますけど、彼らは「博愛主義」。

しかし通称「草食」というのは、

かなり限定されたお相手にしかギラギラしない、選ぶ子


なんですね。



愛するより愛されたい系。



そのほうが楽だし、選ばれた気がして気分もイイ。プライドも傷つかない。



・・・ってアレ、そうなのです、結局「草食」狙いで撃沈する大半の女子と、

同じ願望をもってる、めんどくさい男なんです




女子にとって草食男の大半は、セクシャリティとしては異性。

しかしジェンダーとしては「同性」しかも「同質」
ときてるんだから、

うまくいくわけもない。



女子のみなさま、おあいにくさまでした

by horiehiroki | 2010-11-10 22:53 | 読書

昭和はとおくなりにけり

この前のアンアンを読んでいると













あまりのシビアな結果に呻ってしまいました。



本文にこういう調査が紹介されてるのですが



 明治安田生活福祉研究所調査(2010年)によると、



未婚男性の平均収入が

25-29歳の平均年収277万。

30-35歳・345万。

35-39歳・348万。

「ネット調査なので、少し高めに出てる」。
サバ読むだけでなく、本当に年収が低いと自覚しているひとは

こういう数字の調査はサバよむどころか「受けたがらない」のだそうです。

なお、80年代より200万も低いそうだ。



さらに30代男性の平均年収が、

前半後半問わず、まったくあがってないことに注目。

30代前半の所得水準のまま、40代まで突入してしまう人が

二人に一人というこのありさま。

30代ってほんとはまだ残る「若さ」と物質的な豊かさを

じょじょに手に入れられてることを実感できる

ゴールデンエイジであったはずが。



完全に昭和時代と日本は違う国になりましたね。



そりゃ、日本史の読み直しをした僕の本を買ってくれるワケだ(w

歴史に対する眼差しが変わってきたのも、こういう背景があるからかも。

 欧米的に「中流男性の没落と女性の社会進出」は

背中合わせに進んだ現象とのことですが、

それと同時に過去すら変わろうとしている。



多かれ少なかれ、われわれがイメイジする

「伝統的な史観」って、昭和時代の人の感性によって

創り上げられたモノですしね。年号、数字、各種データは

確かに不変ですが

その受け止め方は絶対に変わってくる。



 現在が変われば、過去も変わる。

昔、僕が呼んでいた哲学書のフレーズですが。



なお、独身女性の旦那様に希望する年収は600万以上が平均らしいが、

そんな男性たるや、上位5%。



日本史的にいったら、これって

中流以上の武士の奥さんになるのと

同じくらいの難しさですよ(謎) ←戦国武将の有能な部下の部下・・・の部下くらい?

い、いや・・・そういうとプレミアム感がまったくないけど・・・汗



1000万円以上の場合、もはや戦国武将あるいはその有能な部下の

奥方になるのと同じくらいの難しさでございます!

天下ワケ目、女の関ヶ原でございます!!



  

女性が「1000万以上の男性と結婚したい! というのは、

若い男子がビッグなミュージシャンになるのと同じくらいの夢物語」だそうです。



書くなぁアンアン。

 

そんな現在、結婚しやすいのは「ほれっぽい人」みたい。

これは僕の推測です。

そういうこまでは書いてないけど、

お見合い相談所(成婚率は全体の1割)で結婚できる男女は

「ほれっぽいから、お互いの条件が合ってなくても結婚しちゃう」

のだそうです。

 

昔、多くの女性にとって結婚といえば

「辛いことも多いけど、三食昼寝つき」的な専業主婦も

いまや、中流社会全盛期の「昭和の幻想」。



たぶん「昭和」は、黄金期、つまり

第2の延喜天暦の治として語り継がれていくんでしょうな・・・





今じゃ結婚してもお互いのコミュニケーション力で、

関係を続けられるかが決まってくるし、

稼げる独身女性にとっては、結婚するうま味が感じられない

いや、稼げる独身女性自体も男性と同じで少ないんですね。  

だから年収200万同士でも結婚すれば

「マイホーム、お受験、マイカー」の三つは無理だけど、そのうち1つなら!って

書いてある。



ーーーこうなれば、出生率はどんどん下がる傾向だと思う。

 

しかし、リアルでシビアな結果に縛られすぎるのは、

不幸せの集団感染って感じもいたします。

「不幸せは不幸せな人から伝染する」って言葉をむかし、

とあるリッチなマダムから頂きました。

彼女はそういう人の気配を感じるだけで、悪いけど、逃げ出すんだそうです。

ブラックジョークだと思って聞いてたけど、

自分でよくない状態に陥ってても

回りにそういう人ばかりだと、どこか安心して、

改善しなくなってくのだろう、というようなことを今、思います。



by horiehiroki | 2010-11-05 22:54 | 読書

 今日、演奏会に出かける時に電車の中で読んでた本です。おもしろかった!

 

seiku.jpg 「ローマは1日してならず」など、我が国でも定番の格言の背景を、

上智大学名誉教授だった三浦一郎さんが格調高く教えてくれるという内容。

 

ローマ時代の歴史系の古典(スエトニウスとかプルタルコスの歴史書ですね)に

「ローマは1日してならず」はオリジナルがあると思ってたけど、ぜんぜん違うんですな・・・

しかも、「ローマは1日にしてならず」、このフレーズ、もしかしたら英語圏と日本でしか主に通用しない名格言なのかもしれません。









オリジナルとされるのはセルバンテスの『ドン・キホーテ』。しかし原典の中には

「ローマは1日にしてならず」という表現は出てこなくて、スペイン語から英訳される時に



「サモーラも一時間では落城しなかった」というフレーズを、サモーラなんてイギリス人わかんないから

ということで「ローマは・・・」ということになったんだって。

日本に翻訳として『ドン・キホーテ』が入ってきたのは英訳からのいわゆる重訳でした。

なお、これは本に書いてなかったけど、『百年の孤独』をかいた南米の作家・ガルシア=マルケスだかが

「少年時代、『ドン・キホーテ』はずっと英訳のほうをオリジナルだと思っていた

スペイン版(オリジナル)は、出来の悪い翻訳だと思っていた」といってるのを思いだし、

めちゃくちゃ格調高く英訳されてたんだな・・・・・ということを今日はヒシヒシと感じてしまいました(笑

 

あとアダムとイブが食べた「智恵の実」。聖書の「創世記」にはただの「木の実」としか書いてないんだそうです。

リンゴとばかり思いこんでましたが、寒冷地中心で実るリンゴは、通常、聖書がうまれた中近東で珍しいのだそうです。

その後、ツイッターで話をしていると、「adam's apple(アダムのリンゴ、つまり男性の喉仏の意味)」は、その場合どうなるんだ?! ということになって、調べてみると、またもや意外なことがわかりました

 

そもそも「アダムのリンゴ」表現は、

ヘブライ語にあった tappuah haadam (男の膨れたもの)という

成句を

tapuah haadam (アダムのリンゴ)と誤訳したことから、らしい。tapuha……はラテン語ですね。

アダムのリンゴという言い回しになったのは しかし男の膨れたもの とは…(汗)

まぁ、それはともかく。

たしかにアダムのリンゴという表現を使っているのは、主に北ヨーロッパ中心ということも判明。

 

■ヨーロッパ言語における「喉仏」---

 

英語 Adam's apple

ドイツ語 Adamsapfel 

フランス語 pomme d'Adam 

イタリア語 pomo d'Adamo

スペイン語 nuez de Adán (=アダムのナッツ)

ギリシャ語 .karydi tou laimou (=喉のナッツ)

 

南国イメージの強い国ほど、リンゴがナッツに変わっているのです。

なお、アダムがたべた智恵の実こと、創世記の果物とは何かということですが、

学者によっては「オリーブ」とか「イチジク」という説が出ているそうです・・・・・・

 

なんとなくレモン?のような気がします。結果が酸っぱいので。

それはともかく、これらの目からウロコの知識を得ることはとても大事です。

しかし、それらをただの雑学、豆知識といってるのではちょっともったいない。

その背景にあることを調べると、色んな気づきがあって、とても面白いですね。

自分が本を書く時の原点もこれだったな、と改めて思いました。

by horiehiroki | 2010-10-27 01:16 | 読書

青鞜の時代

馬場清子さんの本「青鞜の時代」を読んでいます。岩波新書。



ここまでだけ読むと非常に堅苦しい印象があるかもしれないけど、

自分も少し「乙女の日本史 文学編」で書いたように、

「青鞜」って(アイドルみたいに!?)第一期・第二期・・・とで

まったく雰囲気がちがいます。



「新しい女」という、一枚岩的なイメージでとらえられてる「文化」も、世代やメンバーの加齢(成長?)によって、おそろしく変化してくるのが興味深いんです。



一期生の代表格たる与謝野晶子(1878年生まれ)が

1910年頃に流行った「男性と並んで歩いても、ものおじしない」

若い女性のあり方に対し、

「何というあさましい」(原文ママ)という言葉を浴びせる

変化を見せているのです。






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by horiehiroki | 2010-10-01 01:41 | 読書

美は乱調にあり







瀬戸内寂聴氏の評伝小説の中でも

とくに傑作といわれるのがこの本、美は乱調にあり、でございます。



瀬戸内さんのは短編は全集に入ってるのは全部読んだけど、

評伝は樋口一葉とか、あと幾つかしか読んでない。

わりとアクのつよい「近代日本の女性」が多いので面白いんですけどね。

実は、「美は~」もタイトルだけしってる作品でしたが・・・



角川学芸出版から新装版が出たので、読んでみました



とびきり面白いです。



乙女の日本史 とか 乙女の日本史 文学編でもちょろっと書いたのが

青鞜のオンナたちです。



いわゆる明治末期~大正初期にかけての日本で、

「新しい女性の生き方とはなにか」とか

本当の自由とはなにか・・・を追求した、

伊藤野枝や平塚らいてう(平塚明子)、そして彼女たちの恋人たち(男女ふくむ)の

「恋と革命」の群像劇なんですが・・・

・・・

・・・・・・



「恋と革命」の内実がいかに、アレなもんだったのかを

ギリギリと描いておられます。



自由を求める!!っていうとかっこいいけど

何が自由であるかがわかんないから、とにかく、思ったことをやりまくってしまうわけです。



暴走機関車・伊藤野枝!!!






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by horiehiroki | 2010-09-22 23:42 | 読書

余計に消耗

トッキューでフライデの歴史原稿仕上げて

乙女文学本のゲラとか見てるんですけど、





・・・ほんと、消耗しました↓↓↓



はぁ・・・







気分転換にan・an見てみました。



ちなみに特集は「テレビ大好き!」



この表紙の向井くん、中国人の知り合いに似てる・・・



とかおもいつつページをめくると



「ハダカが大好きなan・anが選ぶ・・・」 とか。



もはや開き直ってる感がございますが、今号にもやっぱり(?)ありました

スペシャル企画

「ピンク❤カルチャー FOR GIRLS」。



これはーーーーあきまへん って感じの内容でした。針、めいっぱいふりきれてます



一発目の



バーレスク・ダンスに注目!



は、もう似たようなコト、AVEXの人とかライブステージとかPVで堂々とやってるので



今さら感がございます。それはともかくとして、



女の子も行けちゃう ピンク映画館がOPEN!! ※掲げられた画像は「恋情乙女 ぐっしょりな薄毛」です。



ーーーどうなんですかね、これ。



「ぐっしょりな薄毛」って、「真夏の波平」とか、「としまえんに浮ぶ温水(ヌクミズ)」とかの状態なのでしょうか。

とても文学的な表現だと思いました。





ほかにも「ファースト成人漫画としてオススメ」の本一覧とか、

「女性はフリータイム5000円(←”明るい”SMサロンの飲食代)」って書いてあるのに、画像キャプションには「3000円」ってかいてあったり。えらいちがいですがな。





さらに暴走は続き



「セックスの悩みを描いた漫画がアツい?!」



で紹介されていた「セルフ」という漫画。



・・・



・・・・・・・



・・・・・・・・・!!!!



これ朔ユキ蔵さんの新作ぢゃないですか。



彼女の「ハクバノ王子サマ」っていう作品が大好きで、

ホントに好きなんですけども、



「おひとり様」な女教師が年下男(婚約者アリ)にほのかな恋心を抱き、

想いをつのらせ・・・・・・・ っていう、まぁ、王道の流れをすんごい丁寧な

心理描写で、しかも大胆に描いておいででした(泣かされました)



その人が「セックスの悩み」ですか・・・とおもってチェックしたら

表紙がとてもキレイ(連載は青年誌みたいですけども)





self.jpgということで読んだんだけど、

とてもシューーーールリアルな作品でした。



12歳の時、となりの家のお姉さんにモーションかけられて以来、

女性にせまられたらNOを言えない主人公の男性(いわば「喰われ源氏」)。愛の行為!! とかキレイにラッピングしても、けっきょく男性は女性の底知れぬ欲望に奉仕してるだけなんぢゃないか・・・・・・

って真実に気づき、そっから未経験だった「自分だけの悦び」(という名の泥沼)に埋没していくのでした





という。



最初、



ほけんたいいくの教科書?



と思い、



次に



俺は今…

自分のやりたいようにしている!!


 



俺の体は今



 


俺のものだ!!




というソウルフルな叫びに「ヘミニズムの草食男版(なんぢゃそれ)か!?」



と思い、最後はあらぶる「東宝」の怒濤にむかって・・・



・・・・

・・・・・・・・ 



家畜人ヤ◎ー とかその手のシュールリアルな話なんだわ、



と考えるように、なりました。



第二巻を読む勇気を神様ボクにください(全四巻だそうです)





(ある意味)感動度 ★★★★★



次巻も読みたい度 ★★☆☆☆ ←おそろしくて読めない



不思議ちゃん度 ★★★★★







by horiehiroki | 2010-09-13 02:27 | 読書

1Q84の音楽

1Q84の音楽といえば、ヤナーチェクの「シンフォニエッタ」だと思うんです。



 冒頭に音楽が出てくるのは、前の超長編の「ねじまき鳥~」の時もおなじだったけど、

ロッシーニの「泥棒かささぎ」がその時は使われてました。

でもこれは、1Q~とはコントラストを描くような使われ方。



巻の名前にもなったけど、これは音楽そのものが持つイメージというより

曲名のおもしろさで使われてたと思うんです。「羊男的」な感じで「何ソレ」って感覚をあおって

面白いでしょう。



主人公が、パスタ茹でながらロッシーニの「泥棒かささぎ」(の序曲)を聞いてる

=気楽な音楽を、クラウディオ・アバド(・・・というすごく華麗な指揮をするけど、

マニアにとっては「華麗なだけで表層的」なんてコトさえもいわれる指揮者に、)

わざわざ演奏させてる・・・ところでも、「気楽な午後」なのを強調してるわけです。

いうまでもなく、ロッシーニも美食王だったりして、クラシック音楽の中では、いくぶん

「軽い」「ライト」な地位を与えられてる音楽家です。



ま、リラックスした時間に、毒のないお気楽な音楽を聴いてるのに、一本の電話から奇妙な世界に

ひきずりこまれる・・・という王道の村上的展開を演出しようとしたものだったのでございます。



それにくらべると、シンフォニエッタは「1Q84」の序曲であり、その世界の不穏さ、えたいのしれないパワーを

象徴するような音楽になってたと思います。




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by horiehiroki | 2010-09-08 23:13 | 読書

1Q84

ここ10日ほどかけて、主に読んでたのは、村上春樹の「1Q84」です。



629a93a9.jpeg ※ちなみに第二巻、「金枝篇」(フレイザー)が出てきた部分に付箋貼ってある・・・んだけど見えますかね?? あそこはおもしろかった・・・。

しっっかし、帯の文言が超ふるってる。第二巻なんて(たぶん一番面白いのに)

背表紙の文言が、「最新書き下ろし長編小説」って・・・

編集さん、も、もうすこしがんばって







この作品、えらい売れたみたいだけど、あまり周囲で読んだとか、感想を聞かれることが

なかった・・・・というのが正直なイメージの作品でした、が、

僕としては面白かったです。素直にいって。



で、これらの3巻がなぜ自分の手元にあるかといえば、


やや話がながくなりますが、



「乙女の日本史 文学編」の近代文学は、最初、「1Q84」で終わると

いいなーとか思ってたんです





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by horiehiroki | 2010-09-07 05:11 | 読書