今日は歌舞伎でした!
一階はチケット争奪が大変みたいで、席が真正面じゃない場合多いから
姿勢わるくなっちゃって、歌舞伎みたら数日響く・・・なんてことおおかったけど
今回から二階に切替えたらすごくラクだった。快適快適。
国立劇場で「金門五山桐(きんもんごさんのきり)-石川五右衛門-」みてきたんですが、
面白かった~
中村橋之助の存在感がすばらしかったです!
■台詞の流れかたが音楽的なまでに美しい
■あと二階の正面までパーンと台詞がよどみなく飛んでくる
■複雑な設定の役を演じわけ
・・・と大変な舞台を立派に勤めておられました。
この芝居では、大泥棒の五右衛門だけでなく、五右衛門の父、実は・・・
(劇場でたしかめてください。)などなど、たくさんの人物の
いろんな顔を演じわけなきゃいけないんですね。
あと舞台には、ほぼ、出っぱなし!
ものすごい体力、気力、オーラ力が必要とされる役なのに
見事なんですねー。
町人になった時は町人らしく(ちょいダメ亭主)、
天下の強盗は強盗らしく(カリスマ系)・・・とか。
劇中では、なんと中国人貴族の役まで務めてて、
この時、君子の楽器たる琴までリアルに奏でてくれました。←若干苦闘の影が・・・(笑)
まぁ、ここまで書いてて分かるように、ドラマ的には荒唐無稽(いい意味で)な
お話で、とにかくスケール感がでっかいんです。
なのにグイグイ引っぱって最後まで見せきるのは、中村橋之助さんの
存在力ゆえだと。
実は、これまでの僕の中の橋之助といえば、勘三郎とか名優の舞台でいつも
顔を見てる実力派・・・なんですね。
母にいわせると、天才子役からキャリアをスタートなさって、
あとは「永遠の青年」系というか。
逆の見方をすれば男性役つまり立ち役しか、
彼がやらないこともあり、
主役は一人の舞台において、どうしても脇を固めるタイプの
役まわりになってた・・・印象が僕なんかには強い人です。
(数年前に友達がチケット工面してくれて
彼が主役だった「憑神」(これは・・・マゲ結ってたけど
きほんは現代劇でした)も見たけど)
弟の福助さん(女形中心)とのアンサンブルで、一度びっくりするほど
セクシーな場面を作ったこともあったっけ。
でもこんなに華々しい主役にもなれる俳優さんだったんだなーと。
同じようなことが、共演・・・というかW主演の扇雀さんにも言える・・・ような・・・
最近でも扇雀さんの存在感っていやましに上がりっぱなしで、
僕はもの凄く好きな女形さんです(立ち役もしますが)。
素顔は似てないとおもうけど、化粧したら、お母さんの
扇千景さんにソックリ・・・(笑
彼が年増の芸者なり、今日みたいな奥女中、母上系を
演じたら素晴らしいですね~。
・・・といい経験してきました。
ただ今日も疲れぬけないから早く休もうっと。
明日は・・・またちょい外出するかもなんで!